今年のTOB(株式公開買い付け)が8月で早くも節目の50件(届け出ベース)を突破した。2009年(年間79件)以来14年ぶりの高水準だった前年(同74件)よりも2カ月近くペースが速い。活況を呈するTOB戦線にあって、公開買付代理人の座をめぐる争いはどうなっているだろうか。
TOBの実施に際し、事務手続きを仕切るのが公開買付代理人。TOBへの応募を受け付ける窓口証券会社のことで、公開買付者(買収者)に代わり、買収対象会社の株券の保管・返還や買付代金の支払いなどを担う...
夏の甲子園が連日沸いている。折しも甲子園球場開場100周年の節目。ビジネス界でもM&A市場が全国的にかつてなく盛り上がっている。47都道府県の最新勢力図は? この時期恒例の「M&A版甲子園」と題し、2024年のここまでの戦いぶりを点検する。
円安が止まらない。6月26日に1ドル=160円88銭とバブル景気前の1986年12月以来、38年ぶりの安値になった。円安は日本製品の値下がりと外国製品の値上がりにつながる。M&Aも円安で海外企業の買収が割高となり、日本企業による買いは減るのか?
国内の上場企業によるM&Aは2024年も活況を呈している。1~3月のM&A件数は合計315件(適時開示ベース)と前年を40件上回る。では、”第1コーナー“を終えた段階で、最も多くのM&Aを手がけたのはどこだったのか。
2024年1月に届け出があったTOB(株式公開買い付け)は7件と、前年同月より2件多かった。規模が最も大きいのが通信教育「進研ゼミ」などを展開するベネッセホールディングスのMBO(経営陣による買収)案件で、総額は2079億円に上る。