上場企業による海外M&Aが過去最多のペースで推移している。2024年上期(1~6月)の件数は118件(適時開示ベース)と前年を24件、率にして25.5%上回った。このまま増勢を維持すれば、2年連続で最多を更新する見通しだ。一方、上期の取引金額は3兆6623億円で、前年(1兆9092億円)の1.9倍に膨らんだ。
上場企業に義務づけられた適時開示情報をもとにM&A Onlineが集計したところ、上期のM&A総数は前年比106件増の607件...
日本企業がかかわる海外M&Aの相手国として米国が断然トップに立つ。件数でこれに次ぐのが中国だ。米国、中国は世界1位、2位の経済大国だけに順当といえるが、M&Aの中身を子細にみると、実は好対照をなす。