企業がファンドを組成するなどしてスタートアップへ出資するコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)。続々と新たなCVCが立ち上がるなかで、各社は何を目的にどのような活動を進め、どのような効果を得ているのか。「CVCのリアル」ではそれらを明らかにしていく...
オリエンタルランド・イノベーションズは、国内最大のテーマパークを運営するオリエンタルランドが運営するCVC。テーマパージ事業の衰えは見られないが、その依存度を下げるためにVC事業に取り組んでいる。ミッションは収益ではなく、新規事業の開拓だ。
スタートアップの知見を取り込み、事業に活かそうと、多くの企業が様々な取り組みを進めている。セイノーホールディングスもそのうちの一社だ。最大出資者となるアンカーLPとして、Spiral Innovation Partnersとともに2つのファンドを組成。出資先のスタートアップとの事業連携を模索する。出資の経緯や事業連携について、セイノーホールディングス オープンイノベーション推進室 CVC担当の髙橋一馬氏に聞いた。
住友不動産は2024年4月1日に、関西初となるインキュベーション施設を大阪と京都に同時にオープンした。施設を利用するスタートアップを対象に住友不動産のオフィスビルに入居する全国の約1800社との連携の橋渡しなどを行うという。
Dual Bridge Capitalは2023年4月に、スタートアップへの投資を目的にミダスキャピタルから出資を受け、ファンド事業を展開する会社としてスタートした。どのような戦略を持っているのか。