本題に戻ろう。ディアスポラを契機にスペインに渡ったユダヤ教徒たち。彼らはやがてその地に定住し、経済的な自立を果たしていく。スファラディユダヤ人たちは、3~4世紀ころにはスペインの地で確固たる経済基盤を築いていたとされる。あるものは医者として、あるものは法律家として、あるものは職人として、確かな地歩を築いていった。
移民としてイベリア半島に定住した彼らにとって、生きる道とは手に職をつけることだった。プロフェッショナルになる。それこそがユダヤ教徒の生きる道だった...
キリスト教徒はユダヤ教徒によりイスラエルを追われ、世界帝国の首都ローマでの布教を始める。弾圧を受けながらもローマの国教となったキリスト教。一方、ユダヤ教徒もローマとの紛争に破れ、ローマ帝国の地方都市に渡り新たなコミュニティーを形成していく。
1株に多数の議決権を付与する「デュアルクラス」は、アメリカ西海岸、シリコンバレー流の反逆精神、カウンターカルチャー精神の表れであり、オトナの経営者が眉を顰めるだけのキワモノなのだろうか。実はこの制度を使えば敵対的買収も回避できるのだ。