このオランダ東インド会社の設立と発展に重要な影響を与えたのが、トーラー(ユダヤ教の聖書「タナハ」における最初のモーセ五書)の民、そしてディアスポラ(離散)の民でもあるユダヤ教徒だ。ユダヤ教は世界三大一神教の源流である。キリスト教もイスラム教も、源流をたどればユダヤ教から派生した一神教だ。
詳しくは今後のコラムで述べていきたいが、ユダヤ教徒が世界に離散した大規模なディアスポラ(離散)は、大きく2つの出来事がきっかけとなっているとされる...
新型コロナウイルスの猛威が世界を覆っている。このウイルスの影響はすでに多くで語られている通り、私たちの経済社会そのものを根底から変えてしまうかもしれない。人類は昔から疫病と戦ってきた。そしてそれは大航海時代や資本主義経済の原動力となった。
この連載コラムでは「間違いだらけのコーポレートガバナンス」と題して、「コーポレートガバナンスの万能性」について懐疑的な視点から考察している。今回はこの連載の核となる「コーポレートガバナンスと企業成長、イノベーション」について説明しよう。