ヴァージニア会社の歴史に見る米国起業家精神の「もう一つの原点」|間違いだらけのコーポレートガバナンス(11)

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疫病と一神教と株式会社

前回と今回のコラムでは、ヴァージニア会社のリアルなサバイバルの歴史に焦点を当てた。しかし、株式会社の成り立ちや起業家精神の高揚の歴史を考えるとき、やはり宗教−具体的にはユダヤ教とキリスト教の存在が決定的に重要だと痛感する。

そして、感染拡大が続くコロナウイルスの脅威に直面する中で、強く感じさせられることがもう一つある。疫病の影響だ。大航海時代の15~16世紀、欧州では死の伝染病「ペスト」が猛威を振るった。

例えば初期東インド会社の最重要貿易品だった香辛料...

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