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【500 Startups Japanトップインタビュー】<2>500 StartupsがJapanをPassしないこれだけの理由

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左:代表兼マネージングパートナーJames Riney氏  右:マネージングパートナー 澤山 陽平氏

●メガバンクがFacebookでアクセスしてきた!?

 そして、日本の活動当初、みずほ銀行の担当者からいち早くFacebookメッセージで連絡があったことも、「最初、本当かな?と思ったくらい」(澤山氏)で、日本の状況が変わったという印象を受けた象徴的な出来事だという。

 連絡をしてきたのはみずほ銀行内でベンチャー支援戦略を立案する担当者だった。そして現在、同行は500 Startups Japanの最大の出資者となっている。日本での資金調達は非常にスムーズで、初回冒頭で紹介した通り3000万ドルの目標に対し、第1次募集分の1500万ドルの資金調達をわずか3カ月で完了した。

 公的機関からの後押しも受けた。現在、500 Startups JapanはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の認定VCとなっている。

 これにともない、500 Startups Japanが投資した研究開発型のベンチャー企業にNEDOが追加で7000万円を限度に助成金を出す枠組みが用意されている。初期投資が必要な研究開発型の企業にとって、その支援の意味は大きい。

 ベンチャー企業からも予想以上のアクセスがあるという。500 Startupsのブランドはもちろん、2人が築いてきたネットワークも生きている。「評判はなにより大事。どれだけ誠実に価値を提供していけるか、ギブ&テイクでなく、ギブ&ギブの精神を心掛けてきた」と澤山氏はこれまでのキャリアを振り返りながら、その信念を話す(ちなみに、エンジニア畑出身が注目されがちな同氏であるが、JPモルガン証券のM&Aバンカーや野村證券のリサーチャーとして金融系のキャリアも長い)。

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2016/06/28

米国シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル「500 Startups」が日本向けファンドを立ち上げたのは2015年11月。翌年2月時点ですでに1500万ドル(約16億5000万円)の調達を完了し、投資家や起業家からの視線も熱い。日本代表兼マネージングパートナーを務めるジェームズ・ライニー氏とマネージングパートナーの澤山陽平氏に同社の戦略について聞いた。