マクロミル、スシローが再上場できたワケ ファンド流の大胆な経営改革

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スシローはファンド傘下で韓国への出店を増やした

スシロー、上場後も出店余地大きく 

 30日に上場するスシローは2017年9月期の売上高は1596億円、純利益は58億円を見込む。上場廃止前の2008年9月期の売上高は638億円、純利益は12億円だった。9年間で、売上高は2.5倍、純利益は約5倍に膨らんだ。

 スシローは2007年にユニゾンキャピタルと資本業務提携し、2009年に東証2部の上場を廃止。2012年にペルミラが筆頭株主になり、国内外で出店を加速した。16年9月時点で国内442店舗、韓国にも6店を展開する。スケールメリットを生かした食材調達、セントラルキッチンを経由しない店内調理、ICチップを内蔵した皿を用いたビッグデータ分析などで運営の効率化にも取り組む。

 スシローは上場後も「国内に十分な出店余地を残している」としており、今期は過去2年と同ペースの36店舗の出店を計画する。社長の水留浩一氏は戦略コンサルティング会社ローランド・ベルガ―の日本代表と日本航空の副社長も務めた人物。公開価格の3600円から計算した上場時の想定時価総額は約1000億円の大型上場となる。

 両社ともファンド傘下で、新たな経営者のリーダーシップの下で改革に取り組み、業績を回復させ、海外にも展開し高成長を実現している。

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