日本経済の成長を妨げている個人消費の伸び悩み。消費の不振は、国内需要の停滞につながっている。その大きな要因の一つが、社会保障負担の増大だ。高齢化に伴う社会保険料負担の増加は現役世代の家計を圧迫し、消費減退だけでなく少子化を加速させる可能性がある。そこで翁百合日本総合研究所シニアフェローに、社会保障制度の課題と対策を聞いた...
日本政府が工作機械大手の牧野フライス製作所に対する外資ファンドの買収計画に中止勧告を出したことが、海外の金融業界に波紋を広げている。安全保障上の懸念が理由だが、日本企業買収に対する規制リスクが現実のものとなったとの見方も広がっているからだ。
東京証券取引所は2026年4月、スタンダード市場の上場維持基準を満たさない企業のうち、桜井製作所、光陽社、ネポンの3社を「整理銘柄」に指定した。いずれも流通株式時価総額がスタンダード市場の基準である10億円に達しなかったため上場廃止となる。
イラン情勢の緊張が高まる中、日本経済にとって最も大きな懸念はホルムズ海峡の問題だ。日本が輸入する原油の大半は同海峡を通過しており、不安定化すればエネルギー危機に直結する。そこで、鈴木一人東京大学大学院教授にイラン情勢のリスクについて聞いた。
米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに、中東情勢が緊迫している。軍事衝突が拡大すれば、国際原油市場は大きく揺さぶられる可能性が高い。こうした中東の「地政学的ショック」は、日本の石油業界の再編を加速させるのか。それとも抑制するのか。
地方の人口減少が止まらない。少子化による自然減は避けられず、地方は大都市や周辺自治体との住民争奪戦による社会減にさらされている。全国知事会の阿部守一会長(長野県知事)は、「地方の努力では限界がある」として抜本的な人口減対策の見直しを訴える。
日米の金融政策が転換点を迎える中、市場関係者の関心は為替動向と中長期の資産運用戦略に集まっている。そこで中空麻奈BNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長に今後の円相場や市場金利の見通しと、そうした事態にどう対応すべきかを聞いた。
高市早苗首相が衆院解散に踏み込み、これに対抗して立憲民主党と公明党は新党結成で合意した。議員数では自民党に迫る勢力規模となるが、過去の野党による政党再編は必ずしも成功してこなかった。M&Aの視点から、今回の政党再編が勝利する条件を検証する。
国内大手企業での希望退職が目立つ。同時に上場企業が関わるM&A件数も過去最高を更新している。一見、バラバラの動きに見えるが、実はそうではない。象徴的な「守り」の意思決定である希望退職と、「攻め」の最たるものであるM&Aの「意外な関係」とは?
日本の長期金利が急速に上昇している。40年物国債利回りは3%台後半と過去最高水準を記録した。金利上昇は設備投資を直撃するが、その影響はM&A市場にも確実に波及する。金利高は買収を冷やす要因なのか、それとも事業再編を後押しする契機となるのか。
国際債券市場で、中国国債の存在感が急速に高まっている。一方の日本国債は高市政権による積極財政が本格化するなかで、長期金利の上昇、応札倍率の低迷、債務拡大リスクが同時に進行している。日本国債の絶対的安全資産としてのブランド力が揺らぎつつある。
高市首相の「存立危機事態」発言を受けて、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけた。インバウンドへの影響懸念から観光関連株が急落するなど、市場は即座に反応を示した。中国人観光客の渡航自粛が本格化すれば、日本経済にどのようなインパクトがあるのか?
日本の人口減少が止まらない。すでに人手不足は地方から大都市圏にまで広がり、問題はますます深刻になっている。建設や農業、介護などの現場で外国人労働者の受け入れが拡大する一方、地域との摩擦もクローズアップされてきた。鈴木馨祐法相はどう考えるか?
2025年10月6日の東京株式市場は、自民党総裁選で高市早苗氏が新総裁に就任したことを受けて、大幅高となった。いわゆる「高市トレード」により、安全保障銘柄を中心に相次ぎ急伸した。日経平均株価は一時、史上初となる4万8000円台をつけている。
日本バスケットボールリーグ(Bリーグ)が掲げる「47都道府県にクラブ誕生」構想が本格化している。2028-29シーズンまでに全都道府県へのクラブ設立を経営目標に設定。リーグは地域社会に根差したクラブ創出を目指す。その原動力の一つがM&Aだ。
国内テレビ産業は、かつて「家電王国」を象徴する事業だった。しかし、現在では国内家電量販店にも海外ブランドのテレビが並んでいる有り様だ。なぜ、「日の丸テレビ」は没落したのか?2010年代以降に起こったテレビメーカーのM&Aから、その理由を探る
「権威主義国家ではイノベーションは起こらない」。西側では常識だったセオリーを打ち破った国がある。中国だ。かつては経済が低迷していた中国が、今やイノベーション大国に。共産党一党支配の権威主義国家のままなのに、なぜイノベーションに成功したのか?
20世紀初頭に日英同盟が結ばれて123年が経過した。日露戦争で日本に勝利をもたらした同盟だが、中国の軍事的台頭やロシアのウクライナへの軍事侵攻などを受けて、日英間で再び同盟関係が構築されつつある。21世紀の新たな日英同盟は、どうあるべきか?
トランプ外交の「暴走」が止まらない。同盟国に高い「相互関税」を課したり、ウクライナ侵攻を続ける「宿敵」のロシア寄りの停戦交渉を導こうとしたりと「やりたい放題」の外交が続く。戦後一貫して米国と協調路線を歩んできた日本政府も対応に苦慮している。
戦後80年に日本経済は急成長して世界市場を席巻したが、バブル崩壊で30年以上の停滞を余儀なくされている。M&Aの普及やガバナンス改革など経営を取り巻く環境も一変し、舵取りは難しくなる一方だ。茂木友三郎日本生産性本部名誉会長に背景を聞いた。
中国で大きな懸念が浮上している。習主席と人民解放軍との間の緊張関係だ。5月に中央軍事委員会のナンバーが姿を消した。昨年12月の全人代では軍出身者を突然解任。軍がクーデターを起こせば、中国経済も大混乱に陥る。「火種」はどこまで大きくなるのか?
「M&Aはプロスポーツの底上げに貢献できるのか?」を問う、シリーズ第2回はサッカー。Jリーグと東アジアの強豪・韓国KリーグとのM&A(統合)により、日本のサッカーは世界一に近づけるのか?日本代表の森保 一監督に日本記者クラブの会見で聞いた。
投打二刀流で活躍する米メジャーの大谷翔平選手や、8回連続でW杯に出場するサッカー日本代表など、世界で通用する日本人選手が増えている。だが、国内プロリーグは本場の米国や欧州のレベルに遠く及ばない。M&Aはプロスポーツの底上げに貢献できるのか?
日本製鉄による米USスチール買収の審判が22日に下る。最終的にはトランプ米大統領の意向次第と見られ、従来の反対から一転して買収が認められる可能性もある。日鉄は完全子会社化の見返りとして最大140億ドル(約2兆円)の投資を提案したと言うが…。
トランプ関税で、日本企業も対応に追われている。とりわけ米国市場に依存する製造業では影響が大きく、シェアを維持したい日本企業は「高関税」か「現地生産」かの二者択一を迫られている。 石黒ジェトロ理事長は「対米M&Aも有力な選択肢だ」と指摘する。
「トランプ旋風」で世界経済は大混乱だが、日本が頑張ったところでトランプ大統領の破天荒な言動を抑えることはできない。日本にとって重要なのは国内経済をいかに強靭なものにしていくかだ。M&Aは有効なのか?三菱総合研究所の武田洋子執行役員の見解は。
日本の農業が岐路に立っている。深刻な米の値上がりは国民生活を直撃しており、政府備蓄米の放出にもかかわらず解消の兆しすら見えない。食料安全保障の重要性が叫ばれて久しいが、日本農業再生には何が必要なのか?奥原正明元農林水産省事務次官に質問した。
トランプ米大統領が「絶対に認めない」と拒み続けてきた日本製鉄によるUSスチールの買収を仕切り直す大統領令に署名した。この中で対米外国投資委員会(CFIUS)が45日以内に再検討するよう求めている。トランプ大統領が心変わりしたのはなぜか?
トランプ関税の発動で株価が暴落、世界恐慌の懸念が広がっている。トランプ大統領は「米国に投資を呼び込むことが狙い」と言うが、日本製鉄による米USスチールの買収は暗礁に乗り上げたままだ。「買収はダメだが、投資は歓迎」と、矛盾する主張を展開する。
日本経済の低迷が止まらない。その最大の原因が国内企業の競争力低下なのは間違いない。企業の国際競争力を向上し、日本経済を再浮上させるために、M&Aは有効なのか?日本記者クラブで会見した神田眞人元財務省財務官(現・アジア開発銀行総裁)に聞いた。
海外M&Aで地政学は欠かせない。今、世界で何がおき、そこにはどんなリスクがあるのか。「M&A地政学」では、国際政治学者で地政学の観点から企業のリスクコンサルティングを行うStrategic Intelligence代表の和田大樹氏が世界の潮流を解説する。今回は「トランプ政権下の半導体覇権競争」をテーマにする。
日本経済が「失われた30年」を過ぎても復調の兆しが見えない。河野龍太郎BNPパリバ証券経済調査本部長は「原因として日本企業の生産性の低さが指摘されるが、むしろ賃金の低さが足を引っ張っている」と見ている。日本経済再生のためには何が必要なのか?
「M&A地政学」では、国際政治学者で地政学の観点から企業のリスクコンサルティングを行うStrategic Intelligence代表の和田大樹氏が世界の潮流を解説する。今回は「トランプとゼレンスキー交渉決裂がもたらす国際情勢への影響」をテーマにする。
ようやくデフレ経済脱却に向かい始めた日本経済。だが、その足取りは確固としたものではない。デフレ解消には何が必要なのか?渡辺努東京大学大学院教授は「中小企業の収益改善が必須」と指摘する。では収益改善できないゾンビ中小企業は退場すべきなのか?
海外M&Aで地政学は欠かせない。今、世界で何が起き、そこにはどんなリスクがあるのか。「M&A地政学」では、国際政治学者で地政学の観点から企業のリスクコンサルティングを行うStrategic Intelligence代表の和田大樹氏が世界の潮流を解説する。今回は「トランプ大統領はどういった基準で関税対象国を選定するのか」を考える。