トップ > ビジネスと経済 > 企業動向 >設立1年で会員数日本一のジムに チョコザップのビジネスモデル

設立1年で会員数日本一のジムに チョコザップのビジネスモデル

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt

ジムとしては物足りないが、付帯設備で差別化

徹底したコストダウンで低料金を実現したチョコザップだが、万人向けのフィットネスクラブではない。汗をかく長時間トレーニングをした後にシャワーがないのはつらい。スタッフの監視が必要なダンベルやバーベルなどのフリーウエイトは置かれてないため、本格的な筋肉トレーニングには向いていない。

チョコザップは、あくまで運動不足解消や体重管理といった軽運動向きの低料金フィットネスジムなのだ。ただ、それだけでは80万人を超える会員は集まらなかっただろう。運動以外の付帯サービスこそが「差別化の要」と言える。

美容ではセルフエステやセルフ脱毛、セルフネイル、歯のセルフホワイトニング、高機能なマッサージチェアを備えている。レンタルオフィスとして利用できる電源・Wi-Fi配備のワークスペースなども、追加料金なしで使い放題だ。

外回りの営業マンも飛び込みで利用できるチョコザップのワークスペース
外回りの営業マンも飛び込みで利用できるチョコザップのワークスペース(同社ホームページより)

アプリ予約ができるので、ジムで待ちぼうけというタイムロスもない。ただし、人気のセルフ美容機器は、予約がなかなか取れないとの声もある。

従来のフィットネスジムとは一線を画した、ちょっとした運動だけでなく「行けば何かで利用できる」ワンストップの気軽な立ち寄り所としての機能こそが、チョコザップ最大の魅力なのだ。

文:M&A Online

関連記事はこちら
1年で業界3位!ライザップのコンビニジム「チョコザップ」の内幕
吉野家・ライザップがコラボ、ご飯なし“牛サラダ”の登場

NEXT STORY