日本では川平秀一さんというシェフがパウチクック(ポリ袋レシピ)としてスゥヴィドを家庭用に簡素化した調理法(スゥヴィドより高温かつ短時間で調理)を考案し、人気を博しているようです。
誰にでも高級レストランのような味が出せるともいわれる真空調理ですが、高価でかさばる調理器具が必要ということで普通の人にはハードルが高いものでした。
しかし、2013年にカリフォルニア州サンフランシスコで設立されたAnovaというスタートアップがクラウドファンディングのKickstarterでスマート調理器具をローンチしたことで状況が変わります。
普通の鍋の内側に装着して使えるサーモスタット付きヒータですが、スマートフォンのアプリと連動して、食材やレシピ毎に適切な温度と時間を設定すれば、後は自動的に調理できるそうです。Kickstarterでは、2014年当時1万人が支援、$1.8M(約2億円)の資金を調達しました。
Anovaウェブサイトより:https://anovaculinary.com/
現在は、自社のウェブサイトで1台149ドルで販売しています。ユーザコミュニティも活発で、レシピは1,000を超えているとのこと。
今回、Anovaを世界第2位のスウェーデン家電メーカーであるエレクトロラックス(Electrolux)が$115M(約130億円)で買収し、傘下に入ることになりました。スマートキッチンに力を入れているエレクトロラックスの下で、さらなる飛躍が期待されます。