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【佐賀銀行】風評被害を乗り越えて|ご当地銀行の合従連衡史

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唐津銀行の本店だった辰野金吾記念館

風評被害によって起きた取り付け騒ぎ

その情報は、同行にとってまさに寝耳に水だっただろう。2003年のクリスマス、12月25日未明に「銀行がつぶれるそうです」というある女性のメールがチェーンメールとなり、同日の営業開始時刻から取り付け騒ぎが発生した。本店前、支店にも、不安を覚えた顧客の列が連なった。この騒ぎにより、引き出されたり解約されたりした預金は約500億円になったといわれる。

「翌日には沈静化したものの、デマが瞬時に広がる情報化社会の危うさを露呈する事案であり、情報の正確さと価値を判断する能力を持つ大切さを教訓として残した」。佐賀新聞では2018年12月25日の「平成、この日」という記事で、このように当時を振り返っている。

この取り付け騒ぎは、その半年ほど前に、佐賀商工共済協同組合の破綻があったことも騒ぎを大きくした一因とされている。また、事件の経過が1973年に女子高生の雑談が発端となって起きた豊川信用金庫事件(デマによる取り付け騒ぎ)に類似していることなども引き合いに出され、注目を集めた。なお、メールの発信元となった女性は、2004年に信用棄損容疑で書類送検されたものの、嫌疑不十分として不起訴になっている。

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