メガバンクのキャッシュレス化に広がり 政府機関との連携も
メガバンクによるキャッシュレス社会の実現に向けた動きが広がってきた。キャッシュレス化進展に伴う、企業によるシェア争いは今後、政府を巻き込んだ方向にも広がりそうだ。
2018年2月19日から松屋フーズホールディングス<9887>傘下の牛丼店「松屋」や、とんかつ店 「松乃家・松のや・チキン亭」、さらにはカレー店「マイカリー食堂」、天ぷら店「ヽ松(てんまつ)」など全国 1130店舗でスマートホン決済サービス「PayPay」が使えるようになった。
すでに2019年2月1日からは不動産賃貸仲介業のエイブルの全国の直営店で、仲介手数料などの入居費用の支払いにPayPayが使用できる状態にある。
PayPayは2019年2月12日から1回の支払いが1000円までにつき、最大20%を還元する「第2弾100億円キャンペーン」実施しており、この取り組みの中で、支払い可能店舗が増えている状況。
次はどこがPayPay化店舗になるのか。
松屋などの店舗ではPayPay専用アプリで発行された決済用QRコードを券売機にかざすことで、決済が完了する。コンビニでの支払いのように店員と言葉を交わすことなく支払いができるのが特徴だ。
エイブルは店舗に設置したQRコードをスマートホン側で読み取ることで支払いができる。PayPayに設定した決済方法によって支払い可能費目が異なり、クレジットカード決済であれば入居費用などの一時金すべての支払いが可能。PayPay残高支払いであれば仲介手数料とエイブルが提供するサービスだけが対象になる。
松屋ではPayPayのほかにも、LINE<3938>のスマートホン決済サービス「LINE Pay」を2019年2月下旬に導入する。コンビニエンスストアではすでにPayPayやLINE Payなど複数のスマートホン決済サービスが利用できる。
牛丼店やとんかつ店でも今後、決済サービスのコンビニ化が始まる。
文:M&A Online編集部
メガバンクによるキャッシュレス社会の実現に向けた動きが広がってきた。キャッシュレス化進展に伴う、企業によるシェア争いは今後、政府を巻き込んだ方向にも広がりそうだ。
楽天生命パーク宮城での、楽天イーグルスの試合観戦が完全キャッシュレスになる。2019年のシーズンからで、スタジアム内のすべての店舗で現金が使えなくなる。