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Z世代に知ってほしい、上司世代の本音とは ~なぜしっくりいかない異世代コミュニケーション

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(写真はイメージ)

3.事例を通じて考える上司世代との付き合い方

①指摘も叱責もしないX世代の上司・Aさん(40代後半)と部下・Bさんの場合

<Bさんの本音>
Aさんはいつも難易度の高い案件を率先して引き受けてくれたり、メンバーからの信頼は厚い。若手の自分にも優しく接してくれる。Aさんから色々と教わりたいが、二人きりなると何を話していいかわからず、緊張してしまう。それに、他の部署の同期は上司からよく指摘をされ、叱られることもあるらしいが、Aさんは何も言ってくれない。このままでは自分が成長できないのではと不安......

<Aさんの本音>
自分の世代は割と上司から叱られて育ってきましたが、今の時代は考え方が変わっているので、同じ指導法ではいけないと思っています。それでも、お客さまに迷惑をかけている場合や、相手に失礼なことを言っているのに本人が気づいていない時など、指摘しなくてはいけない場合はしっかりと言うし、必要に応じて叱ります。つまり、Bさんはこれまで叱らなければならない点は特になかった、ということです。

実は、年の離れた若い人に気軽に話しかけるのは悪いかな、と遠慮していて、Bさんの方から話しかけてくれないかなとずっと待っているんですよ(笑)。普段の会話が増えたら、仕事についても話す機会が自然と増えるかもしれません。

でも、私の時代は、上司から細かく教えてもらうより、自分で考えて動くことの方が多かったと思います。だから自分の部下たちにも、上の人から教えてもらって効率よく正解にたどり着こうとせず、まずは自分で考え抜くことをやってほしいんですよね。それに対してのアドバイスやフィードバックはもちろんしますよ!

②意見を求めて来るY世代の先輩・Cさん(30代半ば)と後輩・Dさんの場合

<Dさんの本音>
Cさんは、日頃からプライベートのことを立ち入って聞いてきたりしないし、後輩の私の言うことも尊重してくれるなど、いい先輩だと思う。でも、仕事を任せる時にいちいち「この仕事を任せてもいい?」とか「他にやりたい仕事はある?」と意見を求めてくるのはなぜだろう。私は指示通りやっているだけなのに、「何か困っていることはない?」と頻繁に聞かれても、別に言うこともなくてつい黙ってしまう......

<Cさんの本音>
Dさんは真面目で仕事もよく頑張ってると思っています。でも最近、私が話しかけるばかりでDさんから何も言ってくれないのが少し気になっていました。私がもっと若い頃は、結構気軽に上司や先輩に「もっとこうしたらいいんじゃないですか」など意見を言っていたし、コミュニケーションを取りながら仕事を進めるのが普通だったんで......。

Dさんが何も言ってくれないと、何か困っているのかな、分からないことがあるのかもと心配になって、これまでつい過剰に聞き過ぎてしまっていたかもしれません。でも、Dさんが何を考えているか分からないのが一番困ります。なので、普段の業務のホウ・レン・ソウの時にでも、気になっていることがあれば何でも積極的に聞いてもらえると助かります。時間がなければメールやチャットでも構わないですから。

さらに、そこからもっと気軽にいろんな意見を交換できるようになったら嬉しいです。Dさんからのフィードバックで私が成長できることもあると思うし、新しいアイデアや技術を吸収し合って、お互いアップデートしていきましょう!

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