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ぐるなび単独での業績回復は困難か?楽天・テンポスへの依存度高まる

※この記事は公開から1年以上経っています。
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※ぐるなびプレスリリースより

食べログが回復してぐるなびが戻らない理由

現在、ぐるなびが販売強化しているサービスがモバイルオーダーシステム。2021年8月にシステム開発のSHIFT<3697>と資本業務提携契約を締結。SHIFTが第三者割当増資を引き受けて保有割合は4.1%となり、第4位の大株主となりました。

ぐるなびは2021年6月にモバイルオーダーシステム「ぐるなびFineOrder」を本格リリースしています。このシステムは飲食店の店内注文とテイクアウト注文機能を備えたモバイルオーダーサービスで、顧客はアプリをダウンロードすることなくQRコードを読み取るだけで決済ができます。居酒屋店を運営するチムニー<3178>やSFPホールディングス<3198>など、2023年6月末の段階で52社が契約しています。

このサービスは2023年3月から楽天ポイントとの連携を開始しました。

ぐるなびは2018年7月に楽天グループ<4755>と資本業務提携契約を締結。現在の取締役会長・滝久雄氏が保有する株式の取得や、第三者割当増資を段階的に引き受け、楽天は16.6%の株式を保有する筆頭株主になりました。ぐるなびは楽天の持分法適用関連会社です。

ぐるなびは2019年7月に杉原章郎氏が社長に就任。杉原氏は楽天の常務などを務めた経験があり、この人事でぐるなびは楽天色が一層強まりました。2023年10月2日からはサイト名が「楽天ぐるなび」へと変更になります。

ぐるなびは、宴会場所を見つけるサービスとしての毛色が強いグルメサイトでした。

食べログの売上高はコロナ前の水準まで回復しています。食べログは食事をする場所を探し、その評判を確認するメディアとしての役割が強く、日常食やカフェ利用など外食に関連する様々なシーンで活用されています。

コロナ前は役割の棲み分けができていましたが、ぐるなびは宴会需要が縮小した影響を真正面から受けました。

■食べログ事業売上高推移

※カカクコム決算説明資料より

ぐるなびは、メディアの集客力においては楽天、飲食店への自社サービスの販売チャネルはテンポスバスターズに強く依存しています。単独での再起は難しく、冬の時代はしばらく続きそうです。

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