2018年10月6日に83年の営業を終え、豊洲に移転した卸売市場・築地市場のすぐそばにあるのが築地本願寺(東京都中央区)。京都西本願寺の東京別院で、1617年に浅草横山町に坊舎が建立されたが、明暦の大火をきっかけに、築地に移転した。
移転に際しては、佃島の門徒が中心になり、本堂再建のために海を埋め立てて土地を築いたことから「築地」という地名になったという。
その後1923年に、関東大震災による火災で本堂が焼失し、現在の本堂は1934年に再建された。本堂の建物はインド様式の石造りで、日本のお寺のイメージとは大きく異なる。
本堂内にはステンドグラスやシャンデリア、パイプオルガンなどがある。毎月最終金曜日の12時20分から30分間パイプオルガンを用いたランチタイムコンサートがあるなど、異色づくめだ。
パイプオルガンのコンサートはクラシックや仏教讃歌の演奏を中心に行われる。聴講は無料。除夜の鐘も無料で一般の参拝者がつくことができる。
所在地は東京メトロ日比谷線築地駅出口すぐで、交通の便は非常にいい。広々とした本堂前の広場はゆったりとした気分にさせてくれる。
築地市場は移転したものの築地場外市場は健在のため観光客は多く、付近は相変わらずの賑わいだ。
除夜の鐘と場外市場の組み合わせは鉄板だろう。