買収防衛策を巡って活発な議論が行われるのは、日本の買収やその防衛策の法理は欧米とは異なるため、当然であり、今後のM&Aマーケットの発展のためには有益なことであると思われる。
2022年10月のM&A件数は前年同月を13件上回る83件と今年に入り9月、3月に次ぐ3番目の高水準だった。一方、取引金額は2330億円。こちらは下から数えて今年2番目で、件数の割に金額は盛り上がりを欠いた。
中小企業庁は10月28日、2021年度事業承継・引継ぎ支援事業に関する事業評価報告書を公表した。全国48カ所にある事業引継ぎ支援センター全体の活動実績は前年度を上回ったが、実績不足で最低のC評価に終わったセンターが4分の1に上った。
M&Aにおける重要な会計論点の1つであるのれんについて、海外ではその処理方法の見直しの検討が進んでいます。実務的にはIFRSの選択適用など、結構影響がある会社もあるのではないでしょうか。今回は改めてのれんついてお話したいと思います。
政府は10月28日、物価高騰対策を目玉とする新たな総合経済対策を閣議決定した。新しい資本主義の実現に向け、中堅・中小企業に対し、複数年度にわたる継続的な事業再構築や円滑な事業承継を強力に支援する施策などを盛り込んだ。
10月24日から10月28日までのM&Aニュースをまとめました。
ステークホルダーとは「利害関係者」のこと。企業や行政などの利害と行動に直接あるいは間接的な利害関係がある個人や団体などを指す概念だ。しかしこの概念は極めて広く、企業や状況に応じてさまざまな使われ方をする。ステークホルダーとは何かを解説する。
医療法人(病院やクリニック)のM&Aが活発に行われていることをご存じですか。この記事では医療法人の特徴や需給動向、M&Aスキーム、M&A事例、承継時における評価の算出方法などについて解説します。
東京商工会議所は10月18日、「東京都事業承継・引継ぎ支援センター」の2022年度上半期(4~9月)の相談・成約実績を公表した。小規模企業の譲渡(売り手)相談が増加する一方、譲受(買い手)相談は減少した。成約件数も前年度同期を下回った。
2022年のTOB(株式公開買い付け)件数が50件(届け出ベース)に達した。年間70件と12年ぶりの高水準を記録した前年と並ぶハイペースで推移中だが、公開買付代理人の座をめぐる争いではSMBC日興証券と大和証券の2社が抜け出し、野村証券など後続との差を広げる展開となっている。
EVとはEnterprise Valueの略で、イーブイと読みます。企業の価値という意味で、株式の時価総額に有利子負債を加え、現預金を差し引いて算出します。
前回のコラムでは、コロンブスの処女航海における資金調達額が200万マラベディ(推計価値約10億円)だったことを紹介した。コロンブスは3人の投資家から、25万マラベティを引き出した。残る大部分の資金を調達した大物宮廷ユダヤ人について考察する。
10月17日から10月21日までのM&Aニュースをまとめました 【詳細はこちら】 https://maonline.jp/news/summary20221022
不正発見経路のナンバーワンが内部からの通報です。内部通報制度は、社内不正早期発見に欠かせない重要な仕組みです。今回は内部通報規程改訂に当たっての留意点を解説します。
2022年9月16日、経済産業省は「スピンオフの活用に関する手引」の改訂版を公表しました。今回の改訂ではスピンオフを行う際に活用できる施策や実務上の論点となり得る事項を中心に内容が追加されました。
コロンブスの第1回航海に必要とされた約200万マラベディ。感覚的にどのくらいの額だろうか。諸資料に最も頻出する換算値から平均的な値を取って、日本円にしておおよそ10億円くらいという感覚で理解しておく。その費用を一体誰が拠出したのだろうか?
2022年のTOB(株式公開買い付け)件数が50件(届け出ベース)に到達した。12年ぶりの高水準を記録した前年とほぼ同ペースで推移している。その半面、敵対的TOBが昨年、一昨年と各5件に上ったのに対し、2022年は今のところゼロで、波静かな展開だ。
米国デラウェア州の判例法は日本の判例法と異なり、買収防衛策の導入・発言を「取締役会」のみで決するが、買収防衛策の適法性はどのように判断しているか。
10月11日から10月14日までのM&Aニュースをまとめました 【詳細はこちら】 https://maonline.jp/news/summary20221015
CAはConfidentiality Agreementの略で、シーエーと読みます。M&Aの際に、売り手、買い手の双方、または仲介会社との間で結ぶ契約の一つで、日本語では秘密保持契約、守秘義務契約と呼びます。
2022年第3四半期(1-9月期)の日本企業が関与するM&A公表案件は、総額11.4兆円と、前年同期比27.1%減少し、2014年以来の低水準となった。リフィニティブが集計した。
日本企業の海外M&A(適時開示ベース)が復調に向かいつつある。海外M&Aは月間21件と今年最多となった8月に続き、9月も17件と今年2番目となった。この結果、1~9月累計は118件と前年の121件とほぼ並ぶ水準まで回復した。
APVはFCF(フリー・キャッシュ・フロー)の価値と、節税効果の価値に分けて企業価値を計算する方法で、無借金であることを前提に計算したうえで、これに借入金による節税効果を加えて企業価値を算出します。
近年、銀行は投資信託や外貨預金などの販売に力を入れている。いわゆる手数料ビジネスに比重を移しているのだ。銀行で証券会社のように資産運用ができるのは便利だが、銀行の投資商品は手数料が高くうまく付き合わないと食い物にされてしまう可能性がある。
中小企業庁は2021年度補正予算「事業承継・引継ぎ補助金」(3次公募)の申請受付を開始した。11月24日まで。また、M&A支援機関の登録申請受付も開始した。公募期間は2023年2月13日までで、登録の有効期限は6月末。