【山形県】問われるのは「同族経営の底力」|ご当地銀行の合従連衡史

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
月山の麓に広がる山形市街(やまがたの広報写真ライブラリーより)

連綿と続く「双頭の挟持」

山形県内のトップバンクの地位を固めた背景にあるのは、実は地元資産家による同族経営であった。しかも山形銀行の場合は、長谷川家と三浦家という地元の大地主・名士の「タンデム体制」による同族経営だった。同行の歴代頭取の名を見ると、長谷川姓と三浦姓の間に異なる姓の頭取名が数名入るものの、基本は三浦姓と長谷川姓が交代で頭取の任に当たっていた。いわば襷がけ人事、輪番制による頭取で躍進してきたのである。

三浦家のなかで特筆すべきは三浦新七氏だろう。両羽銀行の第9代頭取である...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5