てるみくらぶ 取材ルポ(後編)

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記者会見の主な質疑応答の要旨は以下のとおり。
Q.IATAへの支払いとは何か。
A.当社はIATAの資格(公認旅行代理店資格)を有しているので、航空券の自社発券が出来る。発券から1~2週間程度で支払期日が到達する。3月23日、この支払いが出来なかった。
Q.23日にIATAへ支払うべき金額はいくらだったのか。そのうち、いくらの支払いが出来なかったのか。
A.3億7100万円だ。一部だけ支払っても仕方がないので全額だ。
Q.本社以外に、国内は札幌、名古屋、大阪、福岡に営業拠点がある。全て対面販売していたのか。
A.対面販売していたのは、札幌と大阪の拠点。その他の営業拠点は、仕入業務や本社の下請業務などをしていた。
Q.最近まで「一括入金キャンペーン」をしていた。これは詐欺ではないか。
A.スポンサーや金融機関と資金調達に向けた交渉を行っていた。今回の事態(破産申請)は、直前まで想定していなかった。23日までスポンサーや金融機関と交渉していたが、24日になって、どうしようもなくなった。それ以上の意図はない。
Q.交渉していたスポンサーは?
A.契約締結に至ったわけではないので非開示。
Q.旅行申込者への返金はどうなる。
A.精査中だ。ただ、約100億円のうちJATA(一般社団法人日本旅行業協会)の弁済業務保証金限度額は1億2000万円なので、そこから計算すると約1%だ。
Q.返金までどれくらいの時間がかかる。
A.JATAの受付期間が60日なので、それ以上はかかる。
Q.既に旅行を開始している申込者は何名か。
A.3月23日時点で3000名強。
Q.一般債権(商取引債権)約18億円は何社に対するものか。
A.これも精査が必要だが破産申請時点では96社。
Q.国内旅行はやっていたのか。
A.最近、テストで少しだけやっていた。
Q.旅行申込者は約3万6000名なのか。
A.正確には3万6000件。1件で複数人の申込があるので、全部で8万~9万人だと思う。

【13時00分】
てるみくらぶの関連会社や取引先を再度精査し、てるみくらぶ破産がどのように波及していくかを情報本部内で検討し、取材体制を再構築する。

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