適用拡大に「対応した/する予定」と回答した企業1,483社の具体的な対応策は、「従業員(主に短時間労働者)への周知」が830社(構成比56.0%)で過半を占めた。次いで「管理者への周知」734社(同49.5%)も半数に迫った。
ただ、「(労働時間短縮など)雇用契約の見直し」が320社(同21.5%)、「対象外の短時間労働者を増やす」が59社(同3.9%)と、いずれも少数だった。
適用拡大に伴い対象者の増加を避ける動きは少なく、従業員と管理者への周知にとどめるなど、適用拡大を受け容れる姿勢の企業が大半を占めた。
適用拡大が企業に与える影響について、既に出ている影響は「無い」は5,071社(構成比73.1%)で、実施前のため大きな動きはない。次いで、「短時間労働者の勤務時間・日数調整」846社(同12.2%)、「新規採用難」396社(同5.7%)と続いた。
実施前ではあるが、「短時間労働者の退職増加」と回答した企業は130社(同1.9%)に上っており、大きな動きは無いが、既に影響が出ていることもわかった。