日本企業が海外企業を買収するアウトバウンド型のM&Aは、円安になった今も活発だ。しかし、多額の投資をして買収したにもかかわらず、PMI(Post Merger Integration、買収後の統合プロセス)が思うように進まず、業績面で苦戦する日本企業は多い。
日本企業がグローバル企業に脱皮してM&Aを成功させるには何が必要なのか...
シャープが鴻海精密工業に買収されると報道された件は記憶に新しい。ものづくり大国日本の代表格とも言える企業が、大きく成長したアジアの企業に買収されるケースは他にもあり、時代の変化を感じさせる。ニュースでは、企業トップのやりとりばかりが映し出されるが、背後には多大な従業員やステークホルダーがおり、大きな影響を受ける。海外企業に買収された後の組織のカルチャー、国民性の違いについて海外人事に詳しいコンサルタントの森範子氏に聞いた。
日本企業が外国企業を買収するアウトバウンドの大型M&Aは活発になっている。だが、PMIがうまくいかず、思うようなリターンを上げられないケースも多い。マーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門 プリンシパルで、この4月1日に部門代表に就任した島田圭子氏が語るM&Aを成功に導く人事施策のカギを短期集中連載する。