7月に続いて8月公開予定の映画も国内の話題作やハリウッドの大作が並び、賑やかな様相を呈しています。全米脚本家組合(WGA)のストライキから始まった全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキによって、ハリウッド作品などの来日プロモーションが組めなくなるなど影響が出ていますが、映画の公開自体には問題ないと思われます。
暑い夏を快適に過ごすために、思い切って”映画館内でハシゴ”をしてみるなど、じっくりと楽しみながら涼んでみるのも良いのではないでしょうか。今月は家族や友人たちと一緒に楽しめるおすすめの5作品を紹介します。
子供向けアニメと思って敬遠していた人にも見て欲しい“オトナに刺さる”ことで知られる映画版のクレヨンしんちゃんの最新作は、シリーズ初の3DCG作品です。
アニメーションは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『シン・ゴジラ』、『STAND BY ME ドラえもん』など数多くの映画やアニメ、テレビCMなどを手がける映像制作会社の白組が担当。さらに、映画『モテキ』『バクマン。』やドラマ「エルピス 希望、あるいは災い」などを手がけた大根仁監督がメガホンを取り、ビターで大人テイストの一作に仕上げました。
ゲスト声優の中では、声優業でも定評のある俳優・松坂桃李の怪演に注目です。
『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』公式サイト
スティーブン・スピルバーグとマイケル・ベイという大ヒットメイカーがコンビを組んだ『トランスフォーマー』シリーズの第7弾。シリーズの特色は残しつつ、シリーズの始まりを明らかにした前作であり初のスピンオフだった『バンブルビー』から新しいタイムラインが始まります。
今回は惑星を食べ尽くす巨大な敵“ユニクロン”が地球に迫ります。対するオプティマスプライムは新勢力のビースト戦士と共同戦線を張ります。
長浦京のベストセラー小説を行定勲監督が映画化。1924年の東京を舞台に多くの人間たちの思惑が錯綜するスパイアクションムービーです。
綾瀬はるかを筆頭に長谷川博己、ジェシー、阿部サダヲ、シシドカフカ、野村萬斎、豊川悦司と言った豪華キャストが揃いました。アクションセンスを持ち合わせていることが知られている綾瀬はるかの華麗で激しいアクションシーンが見どころです。実写の大作攻勢を仕掛けている東映が贈る、夏の勝負作です。
「ドラゴンボール」シリーズで知られる鳥山明が2000年に発表した同題コミックが長編映画化されました。ワルだけどピュアな悪魔の王子・ベルゼブブが水不足で苦しむ砂漠の世界のどこかにあるという“幻の泉”を探す冒険の旅に出ます。
今夏はIMAXシアターなどのラージフォーマット対応作品が多いのですが、今作もその中に入っています。原作者の鳥山明も「ドラゴンボールとは異なる世界観を楽しんでいただければ最高です!」「これを楽しいって言ってくれる人って、僕にとっては、わかってる神ファン!」と期待のコメントを出しています。
『ワイルド・スピード』や『エクスペンダブルズ』などで知られる人気アクションスターのジェンソン・ステイサムが巨大鮫メガロドン(Megalodon=通称“MEG”)と対峙する海洋パニックアクションのシリーズ第2弾。
深海へと向かう海洋調査チームは深海10キロという前人未到の領域に入り込みますが、そこには獰猛なMEGの群れが。さらにMEGら巨大生物が深海からビーチに現れ、人々に襲い掛かり、大混乱を起こします。
こちらもIMAXほかラージフォーマットで楽しんで欲しい作品です。
映画館に行くのも暑すぎる…という方は、Netflixにて8月11日配信開始予定の『ハート・オブ・ストーン』もあります。『ワンダーウーマン』シリーズなどのガル・ガドットが主演兼製作を務めるスパイ・アクションです。
8月はこれら以外にも、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー全員が本人役で出演するホラー『ミンナのウタ』、今年最高の北米公開オープニング興収を記録した『バービー』、スティーブン・キング原作のホラー『ブギーマン』、岸優太や竜星涼など豪華キャストが揃った青春劇『Gメン』、佐藤浩市と横浜流星の共演作『春に散る』などの話題作が公開される予定です。
今後の興行ですが、全米映画俳優組合のストライキが長引くと晩秋から冬にかけて公開されるハリウッド作品に影響が出てしまうかもしれません。いつまで続くのかは注視しておきたいと思います。
文:村松健太郎/編集:M&A Online