第2次大戦期、葡萄、酒石酸という音波探信儀の材料、いわば兵器の原材料となり、果物・食品、お酒としての葡萄、ワインは冬の時代を迎えた。だが、その一大生産地である勝沼には数多くの葡萄園が軒ならぬ畑を並べ、多くの行楽客を迎えている。
そして、その国産ワイン誕生の歴史は宮崎光太郎の生家・自宅を保存・修復した宮光園のほか、隣接するメルシャン資料館でも知ることができる...
佐渡鉱山の観光を担うゴールデン佐渡は1970年に操業した。同じ佐渡の採掘を担う佐渡金山を、その操業停止とともに吸収合併し、2006年には秋田県鹿角市の尾去沢鉱山を吸収合併する。近代鉱山史における“もう一つの顔”、M&Aの歴史を歩く。
埼玉県熊谷市、国道17号線沿いのイオン熊谷店の敷地の一角に、「片倉シルク記念館」がある。片倉工業が保有していた熊谷工場の繭倉庫を活かした企業博物館だ。実は片倉工業は世界文化遺産・富岡製糸場の最後のオーナーだった。その期間は60余年にわたる。