トップ > 調べる・学ぶ > 連載 > 地方承継の時代 >宮光園、ワイン産業に浮かびくる「秘数3」|産業遺産のM&A

宮光園、ワイン産業に浮かびくる「秘数3」|産業遺産のM&A

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
山梨県・勝沼にある宮光園。国産ワイン発祥の地として、多くの観光客を迎えている。

甲府・東京間を鉄路が結び、量産体制に

当時、ワイン、葡萄の一大消費地であった東京への輸送に鉄道はなく、特に大量輸送ともなると、山梨の産品は富士川を下り駿河湾から東京に運ぶ海運に頼っていた。「笹子峠を越える鉄道が敷設できれば、もっと早く、大量に葡萄やワインなどの商品を東京に送り込める」。商才に長けた宮崎には、そんな野心もあったのだろう。

その願いが叶い、1903年に東京・甲府間に中央線が開通した。そして、直後の1904年、宮崎は勝沼に第2醸造所を建設し、量産体制を敷いた...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY