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街中にみるM&A ローソンと成城石井

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ローソン×成城石井に期待したいこと

当時、丸の内キャピタルの傘下にあった成城石井を巡っては、ローソンとともに、三越伊勢丹ホールディングスとイオンが有力候補でした。都心部を中心に毎年約10店のペースで着実に店舗数を増やしていた成城石井は、経常利益率は6%強とスーパー業界でも優秀な企業の一つであっただけに、その行く先には注目が集まっていました。

<成城石井 店舗数の推移>

※「成城石井」ホームページのデータを元に作成

そんな人気者の成城石井を手に入れたローソン。全国的に見ると、関西、山陰・山陽エリアに店舗が多いローソンにとって、関東、特に首都圏に強い成城石井は頼もしい味方となったはずです。路面店だけでなく、駅ビルやデパ地下、オフィスビルなど、多様な条件に対応した店舗形態を展開することで出店スピードを上げていった成城石井。その対象はコンビニ跡地も例外ではありません。東京・日本橋にある成城石井日本橋一丁目店は、ローソン直営店舗からの業態転換1号店とのこと。2015年8月末まではナチュラルローソンでした。ローソングループとなった今、成城石井のブランド力を活かした業態転換が今後もなされていくのではないでしょうか。

成城石井日本橋一丁目店

また、成城石井の商品開発力もローソンにとっては大きな魅力だったに違いありません。プロの味が堪能できる惣菜や、しっかりと目利きされたワインなどの輸入品、こだわりのオリジナル商品など、ちょっと価格が高くても満足度の高い商品たち。

プレミアムチーズケーキや手巻納豆といった成城石井で人気のオリジナル商品がローソンの各店舗でも買うことができたら……、消費者としてはうれしい限りですよね。

文:M&A Online編集部