前回は、やり抜く力を阻害する要因とその対策、そして『成長思考』と『固定思考』の違いについてご紹介しました。
本記事では、やり抜く力を鍛えるメリットを整理し、全体のポイントを振り返ります。
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「継続してやり抜く力」の重要さはお分かりいただけたかと思います。やり抜く力を伸ばすことは、個人に、そして組織にはどんなメリットがあるのでしょうか。一つずつみていきましょう。
人が仕事を通じて成長するには、自分で考え、工夫を重ね、やってみてまた考える過程が必要です。
<人が仕事を通じて成長するフロー例>
ア.まずは自分でやってみる
イ.仕事の難しさと奥深さを知る(壁を感じる)
ウ.課題について、自分で本を読んですり、研修を受けたり、職場のその道の達人に話を聞いたりして成長を図る
エ.仕事の本質を知って、自分なりの工夫ができるようになる
オ.また自分なりに仕事の難しさや課題を感じる(新たな壁)
カ.壁を乗り越えてさらに成長する→また新たな壁が現れる→乗り越えて成長する......という繰り返し
常にもっと良くしよう、もっといいものを作ろうと目標を立て、達成します。壁を乗り越えた自信は、次の挑戦をやり続ける原動力になります。
やり抜いたかどうかは他者が決めるものではありません。日々の鍛錬を怠れば何より自分が一番に気づきます。自分の目標にコミットし、それを達成するために、主体的に努力を積み重ねます。自分が主導権を持って努力する過程をコントロールしていると、当事者意識や責任が育まれます。
明確な目標に向かって着実に前進している実感を得ることは、毎日ただ漠然と働くよりもやりがいを感じられます。モチベーションは内的に発生したものほど持続します。自分で決めた目標を達成するために、新たな挑戦や工夫を繰り返すことをジョブ・クラフティングと言います。 ジョブ・クラフティングとワーク・エンゲイジメントは大きな関係性があり、喜びを持って創意工夫することがますますやり抜く力を強めていきます。
※「ジョブ・クラフティング」......従業員が自身の仕事を主体的に形作るプロセスのこと
目的にまい進する姿は「あの人のようになりたいという憧れ」につながり、ロールモデルとなったり、「あの人にできるのであれば、自分にもきっとできる」と目標とされたりするなど、周りに良い影響を与えます。また、小さな挑戦を応援する組織風土になると、失敗や挫折を恐れずにチャレンジする精神が広がっていきます。
■個人をサポートする体制がつくられる
人は、一人で孤独に走り続けるよりも、誰かの励ましを受けながら頑張る方が力を発揮できるものです。周囲のサポートによって仕事をやり遂げた時ほど、大きな達成感とやりがいを感じることができ、組織への愛着も高まります。また、組織・チームに自分が貢献できていると感じると自己効力感も高まります。 最近はリモートワークの人が増えたことで、周囲のサポートを感じにくい環境が広がりつつあります。働き方も働く環境も大きく変わるなかで、チームの一体感を改めて醸成し、組織をまとめていくためにも、長期的にチャレンジできる体制づくりが求められています。
最終的に成果を上げる人材が、生まれ持った能力やIQの高さとは関係なく、当たり前のことをコツコツと成し遂げた人だと聞いて、どんな感想を持ったでしょうか。華やかな成功の陰には長期的な探求心や継続した努力が必ずあるはずです。
やり抜くとは、計画性を持ったプロセスを長期的に繰り返すことです。一つひとつはどれも当たり前で簡単なことですが、それを継続させることは、夢や情熱を持った当事者でなければ難しいものです。だからこそやり抜く力を持つ人は強く、周囲にも良い影響を与えます。
あきらめない限り、まだプロセスの途中です。やり抜く力は誰でもいつからでも伸ばせます。ただひたすら地道に誠実に、粘り強く努力し続けることが、大きな成果を生むのです。
株式会社インソース より
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