企業買収後のPMIの難しさが改めて浮き彫りになった。人事コンサルティングのクレイア・コンサルティングが、買収された企業で働いた経験のある正社員約400人を対象に実施した調査によると、3年以内に約4人に1人が実際に退職していることが分かった。
分析・計測機器を主力とする堀場製作所が、M&Aによる技術ポートフォリオ(技術構成)の補完を進めている。2026年1月に人工ダイヤモンドの研究開発を手がけるインドのプリスティン・ディープテックを傘下に収めた。
ソフトウエアやインフラなどの請け負い開発を手がける中堅のジャパニアスは、長期ビジョンであるエンジニア1万人体制の実現に向けM&Aを推進する。目標達成に向け年間数億円~数十億円規模の戦略的投資を行う方針だ。
塗装機器中堅のアネスト岩田は2026年に創業100年を迎えるのを機に、経営の第三の柱となる新たな事業の開拓に乗り出した。M&Aで新たなビジネスモデルの獲得や新領域の創出を通じて実現を目指す考えだ。
積水化学工業は2026年1月に、北海道エリアの業容拡大に向け、木造住宅会社アーキテックプランニング(札幌市)を子会社化した。2024年のリフォーム会社クレアストの子会社化に次ぐ、北海道では住宅関連で第二弾のM&Aとなる。
産業機械メーカー大手の住友重機械工業が2026年1月に、事業売却と事業買収を相次いで発表した。経営計画で事業ポートフォリオ(事業構成)改革や収益力の改善を掲げており、今回の一連の動きは同計画に基づく具体的な施策と位置付けられる。
ミツウロコグループホールディングスのM&A戦略に、変化の兆しがみえ始めた。アクセサリーブランドを展開するグルックを子会社化したのだ。これまでは既存事業の拡充を狙いとした案件が中心だった。
建設コンサルタントの人・夢・技術グループは、建設コンサルタントを中核とする事業基盤の強化に加え、技術力と人材の補完を軸とした成長投資を打ち出した。
2025年の上場企業関連のM&A件数(適時開示ベース)は前年を10%上回る1344件と5年連続で増加し、これまでの最多となった。かつてない活況を呈する中、「都道府県」ごとのM&A勢力図に何らかの変化はあったのだろうか?
クラレは今年、創業100年の節目を迎える。繊維メーカーから構造転換を果たし、今日では繊維で培った高分子・合成技術をベースに、世界的な競争力を持つ化学メーカーとして地歩を築く。次の100年を見据えつつ、足元におけるM&Aの取り組みを点検する。