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エム・テック破たんでオリンピック予定地「有明テニスの森」が中断に

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※画像はイメージです

現場には保全命令を知らせる張り紙

 再生手続き廃止決定を受けた10月22日。工事現場には保全措置の張り紙が掲示された。張り紙には東京地裁の担当裁判官名で、「本件再生手続廃止後、破産手続開始の決定があるまでの間、すべての債権者は、債務者の財産に対する強制執行等及び国税滞納処分をしてはならない」と記されている。今後、破産手続きに移行し、財産処分などが進むなかで公平性を担保するための措置だ。
 エム・テックから下請で工事受注していた建設業者は「工事休止が長引けば、来年7月までの完工は間に合わないだろう」と話す。工事発注者である東京都の担当者は「破産手続きが進むまでは身動きが取れないが、再発注などを検討中。スケジュールは正直厳しいが、予定通り2019年7月の完成を目指す」とコメントしている。
 待ったなしのタイミングでの施工業者の破綻で、工事再開をどう進めるか関係者は頭を痛めている。建設業では今年最大となったエム・テックの破綻は様々な混乱を招き、まだ収束のめどは立っていない。

「有明テニスの森公園」改修工事の掲示
「有明テニスの森公園」改修工事の掲示 東京商工リサーチ

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年10月24日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

東京商工リサーチ「データを読む」より

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