2000年代に入り、としまえんの経営主体が再び目の回るようなスピードで変わっていった。2004年に西武鉄道はワンダーズの事業を武蔵野地所の子会社である(株)豊島園に移し、同時期に(株)豊島園の従業員を西武鉄道のグループ会社であるインターベストトレーディングに転籍させた。と同時に、インターベストトレーディングが遊園地の運営を受託することになった。
そして、ワンダーズは結局解散し、(株)豊島園は武蔵野地所を合併し、商号としては武蔵野地所を名乗るようになる...
1946年、社会活動家の賀川豊彦が農村時計技術講習所をつくった。農村の若い人に時計の製造技能を学ばせ、時計工場の設立を狙ったものだ。長野県箕輪町の龍水社は、その修了者が生んだ時計工場。龍水社の掛け時計は一時代を築き、リズム時計に吸収された。
色絵磁器として国内はもちろんのこと海外でもつとに有名な石川県の伝統工芸「九谷焼」。その歴史は幾度かの栄枯盛衰を重ね、また分派も行われ、いわば数多くの経営統合や分散を経て現在に至る産業技術遺産といえる。その産業技術史を綾を振り返ってみた。