2024年7月19日にグランドハイアット東京(東京都港区)で開催されるピッチ(短いプレゼン)コンテスト「スタートアップワールドカップ2024東京予選」に登壇するスタートアップ11社が決まった。
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主催者で米シリコンバレーのベンチャーキャピタルであるペガサス・テック・ベンチャーズ(日本法人は東京都港区)が、約240の応募の中から書類審査で11社に絞り込んだ。
日本での予選は東京の他に京都(2024年5月21日に開催済み)と熊本(2024年8月27日開催予定)で開催され、それぞれの優勝企業が、2024年10月に米シリコンバレーで開催される世界決勝戦に出場する。
すでに京都予選で優勝した、知的障害のある作家のアート作品をデータ化するとともに著作権の管理などを行うヘラルボニー(盛岡市)が、決勝戦への出場を決めている。
決勝戦に進む2社目はどんな企業だろうか。
スタートアップワールドカップは、75以上の国と地域で予選が開催され、3万社以上のスタートアップがエントリーを行う見込み。
米国での決勝戦で優勝した企業には100万ドル(約1億5000万円)の投資賞金が授与されるほか、日本予選では特別賞として、セガサミーホールディングス<6460>とジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)が、各予選にエントリーした全スタートアップを対象に、それぞれ5000万円ずつ、合計1億円の投資を行う。
東京予選では、会場とオンラインを合わせ約3500人が観戦する見込みで、災害や危機に関するリスク管理ソリューションを提供するSpectee(東京都千代田区)や、アフリカで中古車担保のマイクロファイナンスサービスを提供するHAKKI AFRICA(東京都港区)、人流予測サービスを展開するLocationMind(東京都千代田区)など11社がピッチを行う。
2023年は咽頭内視鏡システム 「nodoca」を開発したアイリス(東京都千代田区)が優勝しており、同社は「スタートアップワールドカップ2023」決勝戦でも優勝し、100万ドルの投資賞金を獲得した。
スタートアップワールドカップは、2017年に第1回目が開催され、東京予選は今回が6回目。京都予選は2回目、熊本での予選は今年が初めてとなる。
「スタートアップワールドカップ2024東京予選」に登壇する企業11社は次の通り。
登壇企業 | 事業内容 |
---|---|
アーシャルデザイン (https://www.a-cial.com/) |
アスリートやスポーツ経験者にフォーカスし、ITエンジニアとして派遣するサービスを主軸に、アスリート特化型の採用支援サービスや部活指導員をシェアリングするサービスなどを展開 |
オルツ (https://alt.ai/) |
個人やその集合体のライフログデータなどを分析することで、人の個性や意思をデジタル化し、クラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたAI(人口知能)を開発 |
XANA LLC (https://xana.net/jp/) |
AI(人工知能)を活用して、誰でも簡単にアバター、空間、ゲームを創り、資産を売買することができるWeb3.0をベースにしたメタバース「XANA」を提供 |
シコメルフードテック (https://shikomel.com/) |
飲食店やホテルなど仕込みのメニューを、アプリを通じて簡単にアウトソースできるプラットフォームを運営 |
Spectee (https://spectee.co.jp/) |
AI(人工知能)を活用し、SNSや気象データ、自動車のプローブデータ、道路カメラ、人工衛星データなどをリアルタイムに解析、災害や危機に関するリスク管理ソリューションを提供 |
タスカジ (https://taskaji.jp/) |
家事をお願いしたい人と多彩な家事スキルを持ったハウスキーパーをつなぐ、家事代行マッチングサービスや家事代行の法人向け福利厚生プランを展開 |
Digital Entertainment Asset (https://dea.sg/) |
ブロックチェーン技術を活用し、ゲームや漫画などを楽しむだけで報酬が得られる、ゲーミフィケーションとトークンインセンティブを兼ね備えたプラットフォームを運営 |
HAKKI AFRICA (https://hakki-africa.com/) |
アフリカで、金融へのアクセスがないタクシードライバーに独自の信用スコアパスポートを利用した中古車担保のマイクロファイナンスサービスを提供 |
Yuimedi (https://yuimedi.com/) |
医療データの利活用を目的とし、プログラミングの知識がなくてもノーコードで簡単にデータクレンジングを行うことができる医療データクレンジングソフトウェアを提供 |
ランディット (https://landit.co.jp/) |
AI(人工知能)、衛星、クラウドカメラを活用した不動産データを基に、建設、物流、配達事業者向け、駐車サービスを展開 |
LocationMind (https://locationmind.com/) |
人流ビッグデータの処理や人流データの可視化、分析、AI(人工知能)を活用した人流予測サービスを展開 |
文:M&A Online記者 松本亮一
メンバーシップ制セカンドホームサービスを運営する株式会社Sanuが、金融機関からの借り入れや不動産投融資などによる70億円の資金調達を実施したことを明らかにした。