【ストックオプション事例研究】ドンキホーテ新株予約権(有償ストックオプション)発行

※この記事は公開から1年以上経っています。
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 ・ストックオプション割当時に20円/株の払込が必要

 ・払込を行うと、株式会社ドンキホーテホールディングスの株式を3,700円/株で取得可能になる(3,700円/株は割当日前日の終値)

 ・よって、将来株価が上がった時(例えば5,000円/株になった時)に行使・譲渡すれば、1,300円/株(5,000円/株 - 3,700円/株)の譲渡益が得られる
譲渡益には20.315%の所得税しか課税されない

 ・ただし、ノックアウト条項に抵触した場合、ストックオプションを行使できるとは限らない。

 有償ストックオプションには上記のようにノックアウト条項が付されることが通常であり、将来における行使の確実性が担保されないため、低い価額(20円/株)で発行可能となります。

 (有償ストックオプションの発行自体はあくまでストックオプションの公正価値発行のため、取締役会決議による発行が可能)

 なお、株式会社ドンキホーテホールディングスの直近期(2015年6月期)の営業利益は連結ベースで391億円程度です(連結売上高は6,839億円)。

 今回発行の新株予約権を行使するためには、少なくとも営業利益が450億円を超える必要があるため、ノックアウト条項としてはそれなりに厳しく、また、それゆえに20円/株という極めて低い価格での発行が可能となります。

文:株式会社Stand by Cホームページ 事例研究(2016.07)より転載

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