また、事業・資産譲渡の場合、転籍や移籍を拒否する権利を従業員に認めている国もあります。その場合は、転籍や移籍を促進するボーナスや退職金加算などのインセンティブの設定も必要になります。さらに、売却に伴うコストをどういう形で交渉に載せていくかも、より時間のある売手の方が事前に検討できるポイントでしょう。
転籍条件において留意すべき点としては、あまり転籍条件をよくし過ぎると、それが自社において前例となってしまうことです。
後続の売却時には前例を踏まえた同様の条件を期待されてしまい、問題の種になりかねません...