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ジョナサン元社員が語る~すかいらーく吸収合併の舞台裏(上)

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※画像はイメージです

横川社長の解任劇。その理由は?

(表)すかいらーくとジョナサンの沿革

 しかし、08年、創業家の横川竟(きわむ)社長がサントリーに株式取得を持ちかけたことが判明。これに野村側が反発し、横川社長が解任される事態となった。Aさんは当時の様子をこう振り返る。

 「横川竟社長が解任されると社内は大騒ぎになりました。すかいらーくは平成に入ってから、どんどん店舗を拡大しましたが、特に地方が不振で、売り上げが半分になった店もあります。09年には、すかいらーくブランドの店舗を全て閉じることになりました。その後、親会社が野村プリンシパルから米投資ファンドのベインキャピタルに変わりました。当時のすかいらーくは赤字。黒字で無借金経営のジョナサンを本体に取り込むことで、経営再建につなげたかったのではないでしょうか」

 ジョナサン元社員のAさんはすかいらーくの吸収合併以降、ほぼ毎週、会議で1週間ごとの数字を報告し、原因を分析、対策を講じることを求められた。数少ない人数でなんとか結果を出さなくてはいけない・・・。疲労と緊張が極度に達する毎日が続いた。混乱が続くなか、会議で言われたある一言がAさんを「負けてなるものか」と発奮させるのであった。(次回に続く

取材・文:M&A Online編集部

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