飲食×IoT×ロボットで見えてくる事業

ロボット、AI、権利保護……飲食業もずいぶん変わりますね

そんな長屋氏が、上記のビジネスに加え、今後、より一層力を入れていきたいとするジャンルがいくつかある。

  • スマートレストラン構想
  • AI(人工知能)オペレーションの開発と導入
  • 農薬散布ドローン導入コンサルタント


それに加えて、料理人データ保管提供サービス「デリシャスノーツ」だ。これらのうち、上記3事業はいわば飲食分野におけるIoTの活用事業、ロボット関連事業という括りができるだろう。

「これからの時代、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)がIT業界の主導権を握っているように、今後はロボット関連事業を制覇したような企業が、世界の覇権を握るようになると思います。そのとき、そこに関連するものを事業領域として踏まえておきたい。じつは幼少期から好きだったSF映画やゲームの影響もあり、ロボットの会社をつくるのは、子どもの頃からの夢でした(笑)」

また、料理人データ保管提供サービス「デリシャスノーツ」とは、料理人とその料理のデジタルデータを同社が一元管理し、その保管や運用を行い、国内海外を含め情報提供サービスを展開するというもの。

「音楽や書籍に著作権があるように、料理にも創作者の権利がある。その権利を保護するとともに、たとえば海外でのスマートレストランの創作料理展開に利用できるようにすれば、文化の保護や料理人の権利の確保・地位向上にも貢献できます。母親の手づくり、“おふくろの味”の承継やM&Aといったことも視野にいれています。これらはすべて、メインメッセージである『おいしいを科学する』に合致した事業で、この面での研究も進んでいる全日本・食学会のメンバーにも協力を仰ぎながら、今後、より充実した事業として育てていきたいですね」

現在、同社の正社員は長屋氏1人。ほかアルバイトや業務委託として7人にテレワーク体制で協力してもらっている。

「じつは創業はあえて資本金が1円の1円起業をしてみました。創業当時、それが理由で銀行の法人口座開設を断られたりした弊害はありましたが、資本金1円のその法人登記簿謄本を見て感激しました。これこそ正真正銘1からのスタート。一緒に働く仲間とは、当面300万、ゆくゆくは1000万円、1億円と増資し、事業を充実できれば、一緒に働く仲間との達成感・喜びも分かち合える。それが会社成長の楽しみです」

M&A Online編集部