先にご紹介した「デジタル社会の実現に向けた重点計画」では、Web3.0の他にも、地方の活性化、デジタル化といった観点が多数盛り込まれています。地方のデジタル化や活性化は我が国の大きな課題ですが、ブロックチェーンの「自律」「分散」の考え方は古くから根付いていた相互扶助の仕組みに近く、デジタルという壁さえ超えられれば「自律」「分散」の考え方自体は我が国にはなじみやすいものではないかと思います。
ブロックチェーンとその周辺は今回ご紹介したもの以外にもNFTやDeFiなど様々な用語があって、「難しい」と感じられるかもしれません。確かに技術的な部分は難しく私も理解できないのですが、まずは根本的な発想である「自律」「分散」というベクトルを知ると、この辺の世界観が見えやすくなると思います。
文:三木 孝則(ビズサプリCEO 公認会計士)
株式会社ビズサプリ メルマガバックナンバー(vol.159 2022.9.7)より転載