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簿記の大まかな仕組みを学ぼう!

※この記事は公開から1年以上経っています。
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日商簿記検定まであと1カ月ちょっとですね(※2018年の3級の試験日は6月10日です)。今日は受験生向けに、少しでも簿記の理解が進むよう、「簿記の仕訳ルール・仕組み」についてざっくりとですが触れたいと思います。(震え声)

中には分かりづらい説明もあるかも知れません。(嗚咽)

ご容赦ください。(号泣)

簿記の仕訳ルール

まず仕訳ルールです。

[1] ルール① 左を「邪道」「借方」、右を「外道」「貸方」と呼ぶ

左側を「借方 」、右側を「貸方 」、と呼びます。

もうこれは決まりごとなので、そのまま覚えることにしましょう。

舞台の左側(客席から見て右側)を上手(かみて)、舞台の右側(客席から見て左側)を下手(しもて) と呼ぶようなものです。

ちなみに左がこいる師匠 、右がのいる師匠 です。

簿記講座などでは、「借方(かりかた)」の「り」、「貸方(かしかた)」の「し」に注目して、

「り」は、文字のしっぽが左向き←だから、が「借方」

「し」は、文字のしっぽが右向き→だから、が「貸方」

と説明することもありますね。

最初のうちは、「なんで左側が借方で、右側が貸方なんだ!気になって夜も眠れない」という人も慣れてしまえば、全く気にならなくなりますのでご安心ください。

[2] ルール② 仕訳を切る際は「借方」「貸方」を同額にする。

仕訳を切る際は「借方」と「貸方」を同額にするというルールがあります。

最近の会計ソフトでは、同額にしないと登録できませんので、実務上は気になりません。

「仕訳を切る」というのは、昔、手書き時代に、伝票を冊子から切って仕訳を起こしていた名残りという説がありますが、あまり深い意味はありません。が、日常的に会計や税務の仕事に就いている人は「仕訳を切る」という言葉を使う人も多いです。

「借方」「貸方」を同額で仕訳を起こすことで、複式簿記の最大の特徴「網羅性」が達成できるのです。ここがお小遣い帳などの単式簿記と異なる最大の特徴だと思います。

[3] ルール③ 取引の要素を5つに分類する。

まずは皆さんの身の回りのものから分類してみましょう。

例えば、

・ 預金、家、赤いトラクターなどの財産
  → (基本的には) あなたにとって「いいもの」「財産」。→簿記の世界では「資産」と呼びます。

・ 住宅ローン、来月支払いのクレジット支払、友人からの借金
  → (基本的には) あなたにとって「悪いもの」「これから支払わなければいけないもの」。→簿記の世界では「負債」と呼びます。

・ あなたに全く関係の無いもの(所有権や義務がないもの)
  → 文字通りあなたに関係ありません

さらに、資産から負債を引いたものを「純資産」とか「自己資本」と呼びます。

「資産」が増える場合は「借方」、「資産」が減る場合は「貸方」、

「負債」が増える場合は「貸方」、「負債」が減る場合は「借方」、

とするのもルールの一つです。

さらにもうひとつ。簿記の世界では、原因による要素の分類があります。それは「収益」「費用」です。

「収益」は「いいもの」が増える「原因」、あるいは、「悪いもの」が減る「原因」のことです。

「費用」は「悪いもの」が増える「原因」、あるいは、「良いもの」が減る「原因」のことです。

ですから仕訳の組み合わせは「事象」に応じて様々です。

(借方) 資産 ××× / (貸方) 負債 ×××

(例:銀行から現金を借りた)

もありますし、

(借方) 費用 ××× / (貸方) 負債 ×××

(例:未払家賃が発生した)

もありますし、

(借方) 資産 ××× / (貸方) 収益 ×××

(例:商品を売上て現金を回収した)

などのように、5つの要素を使って仕訳をします。組合わせは色々です(25通りの組み合わせが存在します)。

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