ベンチャーエンタープライズセンター(東京都千代田区、VEC)がまとめた2020年第1四半期(1~3月)のベンチャーキャピタル(VC)による国内投資額は387億4000万円と、前年同期(477億3000万円)を18.8%下回った。前年同期は官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)による大口出資案件(約180億円)が含まれており、この点を考慮すれば、増加基調を保っている。投資件数は前年同期比7.4%増の319件だった。
VECは四半期ごとに国内VCによる投資動向調査を集計している...
緊急事態宣言の全面解除を受け、百貨店や飲食店などが営業を再開するなど徐々に経済が動き始める中、スタートアップ企業への投資に関連する動きも現れてきた。新型コロナ後はどのような企業に資金が集まるのだろうか。
新型コロナウイルス感染の拡大が新規上場(IPO)に深刻な打撃を与えている。株価暴落に伴い公開価格を下回るケースが続出。2020年3月には実に26銘柄の新規上場が予定されていただけに、この月に暴落が起こったのはIPO市場にとって大きな痛手だ。
東京・日本橋兜町。バブル期にはニューヨークと並ぶ世界の金融センターの役割を果たしていたが、株式の売買処理が完全に電算化されると、往時の活気はなくなっていった。その兜町でいま、再活性化・フィンテックの動きが急ピッチで進んでいる。