その東邦銀行は、この6月から行員の兼業や副業を容認する体制を打ち出した。5月30日の日経新聞によると、「働き方改革の一環で、個人が持っている資格や趣味、特技などを生かした事業や親族が実施する事業、スポーツ少年団のコーチや審判など地域貢献につながる事業などについて認める」とのこと。小さな取り組みかもしれないが、とかく横並び意識が強い印象のある銀行業界においては斬新であり、「新たな人材争奪戦の火蓋が切って落とされた!」くらいの受け止め方をしている向きもある...
2020年10月に合併が予定されている十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)。しのぎを削ってきた地域有力地銀は、ふくおかFG、西日本FG、九州FGという九州地区の地銀再編のなかで、両雄並び立たずなのか。
ご当地銀行の合従連衡史の4回目は、鹿児島。地元金融界の支柱的な存在である鹿児島銀行は2015年、熊本の肥後銀行と共同株式移転方式(持株会社の設立)により合併し、九州フィナンシャルグループ(九州FG)の子会社となった。