■2016年第4四半期のTOBプレミアムの動向
プレミアムは下落

2016年第4四半期のTOB全14件のTOBプレミアムの平均は、31.03%、マイナスのプレミアムを除いた平均は33.74%でした。
マイナスのプレミアムを除いた平均は前年同期は39.9%、直前四半期は56.27%でしたので、下落しています。

下落の要因としては、持分法会社から上場維持を前提として連結子会社化するに当たり、すでに必要な株式数を相対での合意の上で手続き的な法令順守のためのみに実施されたTOBが多く、プレミアムが少なくて済むケースが多かったことなどであると考えられます。

■今後のTOB市場予測
前四半期よりも高いプレミアムが期待できるか

引き続き、グループ再編型のTOBは一定の取引量を維持するものと考えられます。
親子上場会社の子会社に注目です。

プレミアムについては、為替や商品市況、現状の景況感は第3四半期よりも大幅な持ち直しがみられており、かつ米国利上げリスクや米国政治リスクなど、当該上昇の持続性に疑問の声が多い状況なので、目先の株式バリュエーションはかえって一定の水準以上を維持すると期待しています。そのため、前四半期よりも高いプレミアムが期待できるものと見ています。

文:マーケットアナリスト 巽 震二

分析レポートのバックナンバーはこちら 2016年第4四半期TOBプレミアム分析レポート