かつて、名将三原脩監督が率い、稲尾和久・中西太・大下弘・豊田泰光・仰木彬・高倉照幸らの名選手を擁し「野武士軍団」と呼ばれた、めっぽう強いプロ野球の球団があった。福岡市の平和台球場を本拠地とする「西鉄ライオンズ」である。
ライオンズは1954年に初のリーグ優勝を果たし、56年からはセ・リーグの覇者読売ジャイアンツを相手に日本シリーズ3連覇という偉業を達成した。とくに1958年には、エース稲尾の活躍で3連敗のあとの4連勝で、奇跡の逆転優勝をとげた。「鉄腕稲尾」を讃える「神さま、仏さま、稲尾様」というフレーズは、当時の流行語ともなった...
なぜ西武鉄道の設立記念日は、武蔵野鉄道が設立された1915年4月15日なのか。そこには武蔵野鉄道と旧西武鉄道との合併劇を主導した堤康次郎の存在が大きかった。