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【古九谷・再興九谷・新九谷】盛衰のラビリンス|産業遺産のM&A

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斬新なデザインの九谷セラミック・ラボラトリー。設計は2020年東京五輪「国立競技場」の設計を担当した隈研吾氏

すべては逸話のなかに?

この古九谷には、さまざまな逸話がある。古九谷は濃い色を多用した大胆華麗な図柄が特徴で、かつては「焼かれたのは有田ではないか」ともいわれていた。実際に、有田の一部の窯跡から古九谷と図柄が一致する陶片が見つかったともいわれる。

ところが、東京(江戸)本郷の大聖寺藩上屋敷跡から古九谷風の磁器片が出土し、1980年代になってX線を使った考古地磁気測定などの分析などを行った結果、肥前(佐賀)産の磁器と九谷産の磁器があることがわかった。そして、九谷産の磁器片は、古九谷とは別の性質のものであることも…...

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