トップ > 調べる・学ぶ > 連載 > 鉄道の資本移動の歴史 >【京王井の頭線】戦前の合併劇に揺れた東京郊外の路線(前編)​

【京王井の頭線】戦前の合併劇に揺れた東京郊外の路線(前編)​

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
太陽sun

東京山手急行電鉄と渋谷急行電鉄の合併

1929年から30年にかけて日本経済は深刻な不況に陥った。こうしたなかで、1928年10月に電気事業経営の許可を受けた東京山手急行電鉄は路線建設の準備に取りかかったが、建設資金の調達が思うように進まなかった。渋谷急行電鉄も資金調達が困難となり、路線建設が暗礁に乗り上げた。

渋谷急行電鉄は、会社を存続させることさえ難しくなり、東京横浜電鉄の五島慶太、鬼怒川水力電気の利光鶴松に相談をした。その結果、鬼怒川水力電気に過半数の株式を譲渡し、経営を委ねることになった...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5