「いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」|編集部おすすめの1冊
「個人がすでにある企業を買う」という生き方を提示した三戸政和氏の著書『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』の最新作。前作の提言はそのままに、小さな会社を買うべきだと説く。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Onlineがおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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「実戦 非上場会社の敵対的M&A」 高村隆司著、中央経済社刊
M&Aはつまるところ、経営の支配権獲得戦にほかならない。一般には、会社間の攻防戦になることが多い。なかでも上場企業がかかわる敵対的買収が起これば、世間を騒がすニュースになることもしばしばだ。これに対して、本書がフォーカスするのは非上場会社を舞台とした敵対的M&A。さまざまな場数を踏んできたベテラン弁護士が「攻撃側」と「防衛側」の双方の立場から対処法を解説する。

非上場会社の敵対的M&Aにおいて当事者はいったい誰なのか。著者によると、最も多いケースが親族間、次いでオーナーと番頭との支配権獲得戦だという。
前者は兄弟姉妹間の争いが大部分を占める。時折、親子間で、オーナーが子供に実権を渡そうと株式を譲った後に眼鏡違いに気づいて争うケースも散見されるという。
後者は、オーナーが子供や婿を後継者にすることを希望しているにもかかわらず、オーナーが老齢化あるいは死亡した後、実権を握る番頭がオーナーの相続人を重要ポストから外すなどのケースを指す。
もちろん、実際の支配権獲得戦では会社外の株主が現経営陣に対して攻撃する場合も少なくない。その場合、まず手始めに会社内部の情報を入手するため、取締役会議事録や監査役会議事録、会計帳簿、株主名簿、株主総会議事録などの閲覧謄写請求が考えられる。
本書は「攻撃方法」「防衛方法」「攻撃・防衛を問わない方法」の3章立て。一連の支配権獲得戦で起こるさまざまな問題について設例(60項目)形式で、根拠条文、判例、学説を示しながら実戦的に解説する。
例えば、会社側と攻撃側が中立株主の支持を得るために株主総会で委任状争奪戦に発展することがある。その際、株主に対して会社側が金銭を支払うことが許されるのか。答えはノー。利益供与は禁じられている。一方、攻撃側による利益供与は不正の請託がない限り問題ないとされ、許されている。
また、支配権獲得戦の勝負が決まると、勝者が敗者が所有する株式を購入する形での和解が成立することが多いという。
本書は2012年出版で、7刷まで刊行された「法務Q&A 非上場会社の支配権獲得戦」の後継書。設例を増やし、内容を大幅に変更した。(2023年8月発売)
文:M&A Online
「個人がすでにある企業を買う」という生き方を提示した三戸政和氏の著書『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』の最新作。前作の提言はそのままに、小さな会社を買うべきだと説く。
事業承継や相続の本質は、会社を継がせる人(オーナー社長)継ぐ人(後継者)、継がない人 (非後継者)の間の「価値観のギャップをどのように埋めていくのか」にある。本書はこんな思いを込め書かれた。
創業者の父親と、後継者である娘による権力争いの末に、大手家電量販店に吸収合併された、あの家具販売会社の混乱の状況を思い起こす読者は少なくないだろう。そこに、シェイクスピアの「リア王」の悲劇が重なる。
2023年1月から6月の半年間で40冊以上の書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が出版されました。発売日順にまとめています。
半世紀前の夏、一冊の本が売れに売れた。政治家の著作として異例の91万部を記録する大ベストセラーとなったのが田中角栄著「日本列島改造論」。昭和の名著が復刻版としてよみがえった。
企業の「通知表」である決算書。しかし、数字を見ても決算書が読めるようにはならない。なぜならビジネスに対する理解が必要不可欠であり、「決算書×ビジネスモデル」の視点を持つことが重要だからだ。
本書は実際に撤退に関わった担当者らが、手続きのやり方や、交渉の流れなどの具体的な内容をまとめたもので、11の事例と、撤退の検討の進め方や企業売却といった撤退の実務にかかわる78のQ&Aから成る。
「クロスボーダーM&A」×「英文契約」をテーマに、海外事業の買収に向けた英文契約書の起案を任された実務担当者に向けて書かれた本。
「M&A経営論 ビジネスモデル革新の成功法則」は、V字回復を果たした学研ホールディングス代表取締役社長の宮原博昭氏による「日本型M&Aのすすめ」を説いた本である。
「グローバル(企業の)グループ経営」に携わる層をターゲットにした一冊。クロスボーダーM&Aに注目し、M&AやPMIの勘所を整理しまとめた。
14年間で17社を友好的に統合し、その2年後には2倍以上の規模を持つ同業者と経営統合した経験を、幅広い産業分野に適用できるように、多くのノウハウを盛り込んで書き上げたのが本書だ。
「いきなり事業承継成功読本」は、事業承継を成功させるために経営者が何をすればよいのか、準備不足で失敗しないためにはどうしたらよいかを解説した本である。