今年前半に出版された「M&A関連本」を一気にご紹介します!
2023年1月から6月の半年間で40冊以上の書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が出版されました。発売日順にまとめています。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Onlineがおすすめの1冊をピックアップ。M&Aに関するものはもちろん、日々の仕事術や経済ニュースを読み解く知識として役立つ本を紹介する。
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「王の家」 江上剛著、光文社刊
創業者の父親と、後継者である娘による権力争いの末に、大手家電量販店に吸収合併された、あの家具販売会社の混乱の状況を思い起こす読者は少なくないだろう。
そこに、王位を退く際に、甘くて心地よい言葉で取り入った長女と次女に領地を与え、素っ気ない発言に終始した三女を怒りに任せて追放してしまう、シェイクスピアの「リア王」の悲劇が重なる。
宝田壮一は日本一の家具店である宝田家具を一代で築き上げた人物だ。父が戦死し、母も空襲でなくし、わずか6歳で天蓋孤独となった。25歳で宝田家具を設立し必死で働き、家具王といわれるまでになった。その壮一も83歳と年老いたことから、経営の一線から退くことを決意したものの、いずれも宝田家具の役員である3人の娘の誰に経営を任せるのが良いのか悩んでいた。

長女は壮一の後を継ぎ、社長になることを望んでいた。次女は、長女が社長になると自分が宝田家具から追い出されるのではないかと恐れており、三女は父親が気がかりなだけで、宝田家具の社長になることなどは全く望んでいなかった。
この三姉妹の思いに、次女の夫の策略が加わり、さらに投資ファンドや銀行の思惑が絡まり合い、後継者選びは難航する。
壮一とともに宝田家具を長年支えてきた老役員の提案で実施した、後継者を決める試問会で、まさにリア王のごとく、長女と次女がうまく立ち回り、言葉数少なく正直な気持ちを語った三女は壮一の怒りを買い、追い出されてしまった。
長女は試問会の発言とは裏腹に、壮一が大事にしてきた高品質の「百年家具」を無用の長物と切り捨て、安くてセンスのいい家具にカジを切るべきだとの考えを持つ。次女は追い出されるくらいなら自身が社長になろうと画策する。三女は宝田家具の発展のために社長に就任してほしいとの周囲の期待にどう応えれば良いのか悩み続ける。
骨肉の争いの結末はいかに。(2023年5月発売)
文:M&A Online
2023年1月から6月の半年間で40冊以上の書籍やM&Aの特集記事を組んだ雑誌が出版されました。発売日順にまとめています。
半世紀前の夏、一冊の本が売れに売れた。政治家の著作として異例の91万部を記録する大ベストセラーとなったのが田中角栄著「日本列島改造論」。昭和の名著が復刻版としてよみがえった。
企業の「通知表」である決算書。しかし、数字を見ても決算書が読めるようにはならない。なぜならビジネスに対する理解が必要不可欠であり、「決算書×ビジネスモデル」の視点を持つことが重要だからだ。
本書は実際に撤退に関わった担当者らが、手続きのやり方や、交渉の流れなどの具体的な内容をまとめたもので、11の事例と、撤退の検討の進め方や企業売却といった撤退の実務にかかわる78のQ&Aから成る。
「クロスボーダーM&A」×「英文契約」をテーマに、海外事業の買収に向けた英文契約書の起案を任された実務担当者に向けて書かれた本。
「M&A経営論 ビジネスモデル革新の成功法則」は、V字回復を果たした学研ホールディングス代表取締役社長の宮原博昭氏による「日本型M&Aのすすめ」を説いた本である。
「グローバル(企業の)グループ経営」に携わる層をターゲットにした一冊。クロスボーダーM&Aに注目し、M&AやPMIの勘所を整理しまとめた。
14年間で17社を友好的に統合し、その2年後には2倍以上の規模を持つ同業者と経営統合した経験を、幅広い産業分野に適用できるように、多くのノウハウを盛り込んで書き上げたのが本書だ。
「いきなり事業承継成功読本」は、事業承継を成功させるために経営者が何をすればよいのか、準備不足で失敗しないためにはどうしたらよいかを解説した本である。
2022年に出版されたM&A関連や事業承継をテーマにした書籍をまとめました。
数あるビジネス書や経済小説の中から、M&A Online編集部がおすすめの1冊をピックアップ。今回取り上げたのは「アライアンス思考 CVSによるスタートアップとの提携」(冨田賢著、日本ビジネス出版)。
「ただ廃業することは、無責任。最後まで、責任を持って廃業しませんか」。著者は中小企業の経営者に、こう呼びかける。その責任ある廃業とはM&Aだという。
本書はコーポレートガバナンスについてのエッセイ(気軽に自分の意見をまとめた文章)集である。