M&A Online編著によるデータブック「M&A年鑑2022」(ダイヤモンド社刊)が1月31日発売される。2021年の上場企業による877件の全M&A(適時開示ベース)を網羅し、様々な角度から解説。ムック形式で183ページ。1760円(税込み)。
M&A Online編集部が今回取り上げる一冊は「バベルの塔の人々」。主人公の秋月は国内証券最大手、武蔵証券のグローバル人事部長。「武蔵証券、ウォールストリート証券の救済で名乗りか」。こうした観測記事が嵐の到来を告げることになるとは……。
異色の金融官僚といわれた佐々木清隆氏の企業監視官時代の活躍を追う経済犯罪ドキュメンタリー。金融不況時の大蔵省の内情やクレディ・スイスとの丁々発止のやり取り、ライブドアや村上ファンドなどの捜査などを、佐々木氏の証言を織り込みながら明らかにしていく。有名な経済事件を監視官の視点から振り返る1冊だ。
裁判などで争われるような論点を中心に、引用している理論の妥当性や、問題点を検証した「バリュエーション研究会」での議論を基に、企業価値評価の実務で争われる可能性のある論点を整理し、理論を踏まえた上で許容される範囲を示したのが本書だ。
M&A Online編集部が今回紹介するのは「2022年版金融時事用語集」。1990年に創刊して毎年、版を重ねている。約200用語を厳選し、このうちの約4分の1は前回版と入れ替わっている。タイムリーは金融用語を知るにはもってこいの一冊。
2021年に出版されたM&A関連や事業承継をテーマにした本をすべて紹介します。
M&Aに関わる業種と言えば、証券会社やM&A仲介業者が真っ先に思い浮かぶかもしれない。しかし、税理士や公認会計士、弁護士といった「士業」も、欠かすことができない必須のパートナーだ。とりわけ中小企業のM&Aにおいて税理士の果たす役割は大きい。
武田勝頼、上杉景勝、北条氏政ら戦国武将12人が行った事業承継やブランディング、人事、生存戦略などを、SWOT分析の手法を用いて、現代のビジネスで参考になるようにまとめた。
M&A Onlineが今回取り上げるのは「権力者と愚か者 FT編集長が見た激動の15年」(日本経済新聞出版刊)。英経済紙のフィナンシャル・タイムズ紙(FT)の編集長を務めた人物の回顧録。2015年にFTが日本経済新聞社に買収が決まる際の記述も興味深い。
国は後継者不在の中小企業を対象に事業承継がスムーズに進むよう、優遇税制や補助金制度などを設け、事業承継を後押ししているが、すべての企業で事業承継がうまく進むとは限らない。そんな企業に対する解決策を示しているのが本書だ。