M&Aに打って出たゴールデン佐渡

昭和・平成・令和と佐渡鉱山の観光を支え続けてきたゴールデン佐渡は、新しくM&Aを展開した。1989年の佐渡金山(株)に続き、2006年に日本を代表する鉱山の1つ尾去沢鉱山(秋田県鹿角市。当時はマインランド尾去沢)を吸収合併した。尾去沢鉱山は佐渡鉱山より歴史は古く、1300年の歴史を持つ。鉱山史のなかで、ゴールデン佐渡は歴史上、“格上”の組織のM&Aを実施したといえる。

鉱山ファンの方なら、2008年にマインランド尾去沢が「史跡 尾去沢鉱山」と施設名を変更したことを記憶されているだろう。由緒正しい施設名と思うか、古めかしい施設名と思うかは人による。だが、その背景には、事業主体が変わり、経営を刷新する思い、原点回帰のCIがあったのかもしれない。

400年の長い佐渡金山の歴史において、ゴールデン佐渡の歴史は約50年。ゴールデン佐渡はその短い歴史のなかで、社名から受けるイメージどおり積極果敢なM&Aに打って出たようにも思える。だが……、それも三菱という大資本の掌で繰り広げられた戦略だ。現在も、ゴールデン佐渡は三菱マテリアルの100%連結子会社の1つである。

文:M&A Online編集部