警備会社大手のセコム<9735>が2016年5月の取締役会で、前田修司会長と伊藤博社長を突然解職するという事態が発生。同日中に2人とも取締役も辞任しました(両氏はともに特別顧問に就任)。手続き自体に問題はなかったものの、業績絶好調の企業で、明確な落ち度もなく会長と社長が同時に職を解かれるのは極めて異例な事態です。
新しく社長に昇格した中山泰男氏(元常務)はメディアの取材に対して、前田会長の長期にわたるリーダーシップの副作用で、自由に議論する気風が失われたためと答えています。
ただ、翌6月にはセコム創業者で最高顧問の飯田亮氏の娘婿が、優れた実績を残しているとして取締役に起用されることとなり、一部では、中山氏の社長就任を含めて飯田氏が自らが望む体制をつくるために動いたのではないか、との臆測を呼んでいます。
まとめ:M&A Online編集部
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