警備会社大手のセコム<9735>が2016年5月の取締役会で、前田修司会長と伊藤博社長を突然解職するという事態が発生。同日中に2人とも取締役も辞任しました(両氏はともに特別顧問に就任)。手続き自体に問題はなかったものの、業績絶好調の企業で、明確な落ち度もなく会長と社長が同時に職を解かれるのは極めて異例な事態です。
新しく社長に昇格した中山泰男氏(元常務)はメディアの取材に対して、前田会長の長期にわたるリーダーシップの副作用で、自由に議論する気風が失われたためと答えています...
ニュースやワイドショー、新聞、雑誌などでひとたび話題になると人々の関心を引き、株価にも影響を及ぼすこともある、企業のお家騒動。その騒乱の行方はどうなったのであろうか。これまでに起きた注目の企業のお家騒動をまとめてみた。今回は、セブン&アイ・ホールディングスで起きた対立と退任劇を振り返る。