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M&Aによる多角化で経営再建を目指した船井電機が「買収倒産」

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船井電機の破産開始を決定した東京地裁(Photo By YAGIMOTO Yasushi/Shutterstock.com)

AV(オーディオビジュアル)機器メーカーの船井電機(大阪府大東市)が24日、東京地裁から破産開始決定を受け、事実上倒産した。東京商工リサーチによると負債総額は461億5900万円(2024年3月末時点)で、家電メーカーとしては平成以降で4番目の規模という。同社の倒産は、低迷する本業を補完するための子会社化が招いた「買収倒産」だった。

主力のAV機器が中台企業の攻勢で苦戦

船井電機は1951年に創業者の船井哲良元社長がミシンの部品や完成品の卸問屋として設立した「船井ミシン商会」が前身...

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