「疲れたココロとカラダをリフレッシュ!」五月病に効く温泉3選

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3、熱い湯もぬるい湯もお好み次第! 鹿の湯(栃木県那須町・那須温泉)

鹿の湯入口
手負いの鹿を追って見つかったと言われる「鹿の湯」(同温泉ホームページより)

温泉で気になるのは、お湯の温度。指先をつけられないぐらい熱い温泉から、風邪をひくのではないかと不安になるぐらいぬるい温泉まで、さまざま。入る人の好みもバラバラで「全身が真っ赤になるほど熱い湯でないとダメ」という江戸っ子爺さんのような人もいれば、「ぬる湯でのんびり長時間入っていたい」と半身浴感覚の人もいる。口コミなどの情報を頼りに「ぶっつけ本番」で温泉に入るしかないが、「熱い湯」派と「ぬるい湯」派の人たちが一緒に温泉を楽しむのはまず無理だ。

しかし、すべての人が快適な温度の湯を楽しめる夢のような温泉がある。「九尾の狐」伝説で有名な観光名所「殺生石」のそばにある共同浴場「鹿の湯」がそれ。西暦630年ごろに郡司の狩野三郎行広が狩りで山中に分け入ったところ、手負いの鹿がこの温泉で矢傷を癒しているのを見つけた逸話から「鹿の湯」と名づけられたという。

浴場内には41、42、43、44、46、48℃(48℃は男湯のみ)の浴槽があり、好みの温度を選んで入浴する。男湯で46度、48度の温泉に入るのは高齢者が多い。これだけ高温の湯が楽しめる温泉は珍しく、親孝行にも良さそうだ。熱い浴槽では「腰まで1分、胸まで1分、首まで1分」を繰り返す短熱浴がおすすめ。実はこの入浴法が鹿の湯の効能に最も効果的という。

熱い湯でのぼせないコツは「かぶり湯」。かぶり湯槽のふちにひざを近づけて、ひしゃくで温泉の湯をくみ、頭を下げて静かにかぶる。大人で200回、子供で100回というから、じっくり腰をすえてかぶろう。のぼせや湯あたりによる吐気の防止に加え、頭痛や肩こり、首のこりなどの解消に効果があるというから、かぶり湯とはいえ立派な「入浴」だ。こちらも忘れずに体験したい。

建物は明治時代、玄関は大正時代の建造当時のままに改築されているため、古き良き時代の湯治気分が味わえる。昭和より古い明治・大正期のレトロな温泉を楽しみたい人には最適だ。

鹿の湯の浴場
明治のレトロな浴場で、さまざまな温度の温泉が楽しめる(同温泉ホームページより)

アクセスはJRの黒磯駅または那須塩原駅から東野交通の那須湯本温泉行きバスで約28~43分、湯本2丁目バス停下車。

【泉 質】単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)、酸性低張性高温泉
【効 能】神経痛、運動麻痺、慢性消化器病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症など

文:M&A Online編集部

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