地域承継のニュース記事一覧

ホテルニューグランド 西洋の「おもてなし」を紡ぐ|産業遺産のM&A

ホテルニューグランド 西洋の「おもてなし」を紡ぐ|産業遺産のM&A

1923年9月、日本を関東大震災が襲った。横浜はその震源地だった。震災から約4年後の1927年に誕生したホテルニューグランドは横浜復興のシンボルであり、その佇まいは明治期のグランドホテルそのもの。横浜市民は復興の希望をそのホテルに託した。

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布引貯水池 神戸港の水を支えた会社と自治体|産業遺産のM&A

布引貯水池 神戸港の水を支えた会社と自治体|産業遺産のM&A

神戸の水は外洋を航行する船乗りに「赤道を越えても腐らない」といわれた神戸の水は、なぜおいしいのか。その陰には神戸港の船舶用水の給水事業を一手に引き受けていた民間会社があり、その事業を買収した神戸市の水事業に賭けた意気込みがあった。

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行田足袋蔵 縮小する市場と再生する蔵|産業遺産のM&A

行田足袋蔵 縮小する市場と再生する蔵|産業遺産のM&A

埼玉県北部に位置する行田市は、足袋づくりが伝統産業として根づいている町。だが、市場全体が縮小するなかで足袋づくりよりむしろ足袋の保管庫「足袋蔵」の町として有名になってきた。個性豊かな足袋蔵は、どのようにして生まれ、また町に根づいてきたのか。

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旧琵琶湖ホテル 絢爛豪奢な“公民館”|産業遺産のM&A

旧琵琶湖ホテル 絢爛豪奢な“公民館”|産業遺産のM&A

1934年に外国の要人を招く国策として建造された琵琶湖ホテル。荘厳な城郭・天守閣、寺院建築物のような外観と洋風で重厚な佇まいの内観は、まさに湖国の迎賓館。現在は市の文化施設「びわ湖大津館」として運営されている。その運営会社のM&Aを見る。

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としまえん きみはあの機械遺産に乗ったか|産業遺産のM&A

としまえん きみはあの機械遺産に乗ったか|産業遺産のM&A

2020年8月末に閉園される「としまえん」には2010年、機械遺産に認定された遊戯施設がある。「カルーセル・エルドラド」という回転木馬だ。1907年にドイツで製造された回転木馬はその後、米ニューヨークを回って1971年に日本で動き始めた。

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​龍水社 日本時計史の断片を刻む|産業遺産のM&A

​龍水社 日本時計史の断片を刻む|産業遺産のM&A

1946年、社会活動家の賀川豊彦が農村時計技術講習所をつくった。農村の若い人に時計の製造技能を学ばせ、時計工場の設立を狙ったものだ。長野県箕輪町の龍水社は、その修了者が生んだ時計工場。龍水社の掛け時計は一時代を築き、リズム時計に吸収された。

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バス会社の事業承継、自治体が後継事業者を募集へ

バス会社の事業承継、自治体が後継事業者を募集へ

地方のバス路線などの廃止を防ぐ改正地域公共交通活性化再生法が5月27日の参院本会議で可決、成立した。存続が厳しくなった路線を引き継ぐ事業者を自治体が募集できるようになる。新型コロナの影響で事実上倒産したバス事業者も現れており対応が急がれる。

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【林源十郎商店】倉敷に花開いた医薬の精神|産業遺産のM&A

【林源十郎商店】倉敷に花開いた医薬の精神|産業遺産のM&A

倉敷美観地区の一角にある林源十郎商店。倉敷生活デザインマーケットを標榜し2012年3月にオープンしたが、もとは倉敷の実業家が1657年、同地に創業した薬種業にさかのぼる。その偉業を顕彰する「林源十郎商店記念室」に倉敷薬種業のルーツをたどる。

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花巻電鉄 「北の小林一三」が見た夢|産業遺産のM&A

花巻電鉄 「北の小林一三」が見た夢|産業遺産のM&A

1970年代まで、岩手・花巻と西郊の花巻温泉郷を結ぶ花巻電鉄は多くの行楽客を乗せて走っていた。花巻温泉郷を「東北の一大リゾート地に!」と目論んだのは、当時の岩手経済界のドン・金田一国士。金田一の見た鉄道とリゾートの夢は果たして実現したのか。

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ノリタケの森 都会のオアシスに見る陶業の源|産業遺産のM&A

ノリタケの森 都会のオアシスに見る陶業の源|産業遺産のM&A

「ノリタケの森」は洋食器メーカーとして世界的に知られるノリタケカンパニーリミテドが創業100周年を記念し、2001年に開設した企業文化施設だ。広大な敷地に旧製陶工場施設などが並ぶ。その光景は、まさに日本陶業の格と質の高さを感じさせる。

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高野口パイル織物 時空を超えて復活する技術|産業遺産のM&A

高野口パイル織物 時空を超えて復活する技術|産業遺産のM&A

高野山口周辺に、江戸・明治・昭和初期にかけて「再織」という手法で栄えたものの、やがて潰え、そして平成、令和に向けて復活を遂げた伝統産業がある。高野口パイル織物だ。起死回生にはどんな対応があったのか。地場中小事業者の伝統と革新の道筋を見る。

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東京大学演習林軌道 森の鉄路の攻防|産業遺産のM&A

東京大学演習林軌道 森の鉄路の攻防|産業遺産のM&A

東京大学は日本国内に7つの地方演習林を所有している。最も古くに開設され、総面積5812ヘクタールを擁するのが秩父演習林である。演習林内にはいくつかの森林軌道が敷かれ、往時には大活躍していた。今回はその森林軌道をめぐるM&Aを見ていく。

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宮光園、ワイン産業に浮かびくる「秘数3」|産業遺産のM&A

宮光園、ワイン産業に浮かびくる「秘数3」|産業遺産のM&A

山梨県・勝沼、国産ワイン発祥地に、若い3人の男がいた。宮崎光太郎、土屋龍憲、高野正誠。宮崎は日本初の国産ワイン産業をスタートさせた大日本山梨葡萄酒会社の設立発起人。土屋と高野はその大日本山梨葡萄酒会社がワイン留学に送り出した人物だった。

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その名もゴージャス!?ゴールデン佐渡|産業遺産のM&A

その名もゴージャス!?ゴールデン佐渡|産業遺産のM&A

佐渡鉱山の観光を担うゴールデン佐渡は1970年に操業した。同じ佐渡の採掘を担う佐渡金山を、その操業停止とともに吸収合併し、2006年には秋田県鹿角市の尾去沢鉱山を吸収合併する。近代鉱山史における“もう一つの顔”、M&Aの歴史を歩く。

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【古九谷・再興九谷・新九谷】盛衰のラビリンス|産業遺産のM&A

【古九谷・再興九谷・新九谷】盛衰のラビリンス|産業遺産のM&A

色絵磁器として国内はもちろんのこと海外でもつとに有名な石川県の伝統工芸「九谷焼」。その歴史は幾度かの栄枯盛衰を重ね、また分派も行われ、いわば数多くの経営統合や分散を経て現在に至る産業技術遺産といえる。その産業技術史を綾を振り返ってみた。

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【野田醸造建築群】醸造家が育て支えた伝統と財|産業遺産のM&A

【野田醸造建築群】醸造家が育て支えた伝統と財|産業遺産のM&A

野田は伝統産業の醤油づくりを支えるため、早くから金融が発達した町として知られる。その一つが1900年に地元の醤油醸造家らが創立した野田商誘銀行である。野田ではその後、地元の醸造家らが大合同を果たす。それがキッコーマンという巨大企業になった。

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【岩の原葡萄園】教え教えられ、郷土で育つ|産業遺産のM&A

【岩の原葡萄園】教え教えられ、郷土で育つ|産業遺産のM&A

岩の原葡萄園は「日本のワインぶどうの父」と呼ばれた井上善兵衛が郷土の越後高田(現新潟県上越市)に創業した葡萄園。そのぶどう園が国産ワイン発祥の地のようにいわれたりもするが、甲州ワインの先達、各ワイン会社の系譜も入り乱れ、その話は複雑だ。

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【近江兄弟社】再興は創業者の遺志と事業家魂の賜物か|産業遺産のM&A

【近江兄弟社】再興は創業者の遺志と事業家魂の賜物か|産業遺産のM&A

1974年2月24日、滋賀県近江八幡市に本社を置く近江兄弟社が会社更生法を申請し主力商品のメンソレータムはロート製薬に譲渡された。その後、数多くの建造物を遺した創業者ヴォーリズの遺志を継いで同社は復興を果たす。

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【半田赤レンガ建物】数奇な運命をたどる工場跡|産業遺産のM&A

【半田赤レンガ建物】数奇な運命をたどる工場跡|産業遺産のM&A

愛知県知多半島にある半田赤レンガ建物は半田市のランドマークともいえる建造物。文化庁登録有形文化財、経産省認定近代化産業遺産に指定された半田市指定景観重要建造物の第1号でもある。東海地区を代表する産業遺産だが、実は数奇な運命をたどってきた。

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【日本煉瓦製造】嗚呼、郷愁の赤煉瓦|産業遺産のM&A

【日本煉瓦製造】嗚呼、郷愁の赤煉瓦|産業遺産のM&A

埼玉県北部の深谷市。新1万円札に載る渋沢栄一の生誕の地。深谷は「煉瓦の町」としても知られる。深谷駅の駅舎は東京駅を模した造り。そして、その東京駅の赤煉瓦を供給したのが、深谷市上敷免にあった日本煉瓦製造株式会社である。

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【小岩井農場】東北の酪農文化を全国に|産業遺産のM&A

【小岩井農場】東北の酪農文化を全国に|産業遺産のM&A

鉄道局(のちの鉄道庁)長官を務めた“鉄道の父”、井上勝は岩手・小岩井に、大規模な農場を開きたいという大きな夢を抱いた。そして、三菱の顧問であった小野義眞と三菱社長の岩崎彌之助の3人によって大農地の開拓が始まった。「小岩井農場」の誕生である。

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【片倉工業】富岡製糸場の民間最後のオーナー|産業遺産のM&A

【片倉工業】富岡製糸場の民間最後のオーナー|産業遺産のM&A

埼玉県熊谷市、国道17号線沿いのイオン熊谷店の敷地の一角に、「片倉シルク記念館」がある。片倉工業が保有していた熊谷工場の繭倉庫を活かした企業博物館だ。実は片倉工業は世界文化遺産・富岡製糸場の最後のオーナーだった。その期間は60余年にわたる。

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「川崎工場夜景」10年 “仕掛け人”の亀山安之さんに聞く

「川崎工場夜景」10年 “仕掛け人”の亀山安之さんに聞く

「工都」と呼ばれ、戦後の高度成長を牽引してきたモノづくりの街として知られる川崎。その川崎を舞台に「工場夜景」の一大ブームが起き、早10年になろうとしている。川崎工場夜景の“仕掛け人”である亀山安之さんに、産業観光の魅力や可能性を聞いた。

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「地域承継」へ商店街再生の処方箋は …中小企業診断士の鵜頭誠さんに聞く

「地域承継」へ商店街再生の処方箋は …中小企業診断士の鵜頭誠さんに聞く

商店街の地盤沈下が止まらない。空き店舗の割合は13%を超える。地域コミュニティーの中心としての商店街を再生し、次代にバトンタッチするのか。それは「地域承継」にほかならない。中小企業診断士の鵜頭誠さんに商店街の状況や生き残りのヒントを聞いた。

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